30プリウス EGRバルブ清掃、インテークマニホールド清掃、PCVバルブ交換
皆様こんにちは、お世話になっております。日頃より当店のブログをご愛読いただき誠に有難うございます。初めての方もご訪問誠に有難うございます。こちらはプリウス専門店『Kyoei Japan』のスタッフブログになります。プリウスの修理やパーツの取り付け、イベント情報などを不定期で更新させていただいております。
今回のブログは、30系プリウスの『EGRバルブ清掃、インテークマニホールド清掃、PCVバルブ交換』です。タイトルの通り、関連するパーツなどを含めて、しっかりとメンテナンスをさせて頂きましたので、順番に解説していきたいと思います。
まずはEGRバルブの清掃です。当店のブログにも多数のアクセスをいただいているのが、こちらの『EGRバルブ』に関する記事なのですが、EGRバルブが不具合を起こすと、エンジンが異常な振動を起こしたり、ガタガタと異音が発生したりします。30系プリウスでは、こちらの不具合が少なくない為、部品の保証が5年から9年に延長されていました。
最近では、平成21年から23年あたりのプリウスに乗られている方々が、延長保証の期間から外れてしまう為、オーナー様も気になる部分ではないかと思います。特に、エンジン始動時の『ガタガタ音』は、1度聞いてしまうと気になってしまうもので、修理をお考えになる方も多いです。
取り外したEGR バルブには、ススがビッシリ付着していました。バルブも若干閉じきっていない状態でしたので、不具合を起こす可能性がある状態でした。
EGRバルブからインテークマニホールドへと繋がるパイプ、EGRバルブ内部にも汚れがビッシリ、EGRバルブは、内部の汚れによって、バルブの摺動も悪くなっていました。
内部、外部共に洗浄します。
清掃後は、バルブの引っかかりもなくなり、かなりスムーズに動きます。続いてインテークマニホールドの清掃です。
エンジンブロックと接する部分にはオイルが混じったカーボンの付着が見られます。インテークマニホールドには、エンジン内部から発生するブローバイガスと呼ばれる未燃焼ガスが入る仕組みになっていますので、そちらのガスに含まれるオイルミストなどによって、吸気側にも関わらずこのような汚れが付着してしまいます。
長年の積み重ねで、スロットルバルブ下部にはオイルが溜まっています。これらの汚れも徹底的に洗浄していきます。
洗浄後はこんな感じです。吸気ポート側の焦げ付きが取れない部分はありますが、清掃前と比べかなり綺麗な状態です。
その先に続く吸気ポート周辺にも同様の汚れが付着している為、清掃していきます。
こちらには燃料を噴射するインジェクターが有り、周辺に付着したカーボンに噴射したガソリンが吸着される形となり、無駄にガソリンを噴射してしまう事態が起こるケースもあります。こちらも出来るだけ綺麗に清掃していきます。
清掃後はこちらです。燃料の噴射量が適正化されるので、多少の燃費改善は期待できます。
今回は、それらの清掃に加えて、『PCVバルブ』の交換もさせて頂きました。PCVバルブは、先程登場したエンジン内部の『ブローバイガス』をインテークに戻すための一方通行のバルブです。こちらが不具合を起こすと、エンジン内部の圧力が上がりすぎてオイル漏れの原因となったり、エンジンオイルが異常に減少する事や、エンジンオイルの劣化を促進してしまうなど、様々な不具合を起こす原因となる部品です。インテークマニホールド下部にございますので、今回の作業をされる場合に追加メニューとしてオススメさせて頂いております。
取り外したPCVバルブはこんな感じで汚れています。バルブの不調によるエンジンフィーリングの悪化も少なからず起こるようですので、10万キロ以上走行されているプリウスであれば、トラブルが起こる前に交換されることをお勧めいたします。
全てのパーツの清掃、交換が終わり、無事に作業完了です。清掃作業後は、コンピューターの学習値をリセットし、再度学習を行います。試運転をさせて頂きましたが、EV走行からガソリンエンジンに切り替わる際の振動や違和感が少なく、とても快適です。プリウスはハイブリッド車ですので、ガソリンエンジンも重要な役割を果たします。長く乗り続けるためには、バッテリー以外の箇所も適切なメンテナンスが必要となります。ツボを抑えてメンテナンスを行う事で、今後起こりうる予想外の出費を、できる限り少なくしたいですね。
当店では、トラブルが起こる前でもメンテナンスや部品交換をお勧めしております。トラブルが起こる前にメンテナンスを行なっていく事で、外出先や大事なお仕事中にトラブルが起こってしまう事態を未然に防ぎたいですね。ちょっとした異音や違和感を感じておられる場合は是非お気軽にご相談ください。皆様の不安を少しでも取り除けるお手伝いができればと思っておりますので、宜しく御願い致します。
お問い合わせ、お見積もりは『コチラ』
その他、オススメの記事です。
30プリウス 電池内部異常 リビルトバッテリーに交換
30 プリウス 前期型 ハイブリッドシステム異常 リビルトハイブリットバッテリーに交換
Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service
〒623-0046 京都府綾部市大島町坂尻2番地
Tel:0773-42-6921
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント