お陰様で当店には全国各地からお客様にご来店頂いております。遠方から来られる皆様の貴重なお時間を無駄にしないよう、1日でどこまでのメンテナンスが可能か、一つの事例を紹介させて頂きます。

遠方から来られる方々の為に。

遠方からご来店いただく皆様には、作業にかかる費用以外にも、ガソリン代や高速道路の通行料金、宿泊に必要な費用などをご負担頂くことになります。それらの負担をできる限り少なくするため、出来るだけ多くのメンテナンスを1日でこなせるように、当店では試行錯誤しています。

今回お客様にご依頼いただいた内容が、EGRバルブ〜インジェクター周辺のメンテナンス、サスペンションのリフレッシュ、ステアリングインタミディエイトシャフトの交換でした。

まずはEGRバルブからインジェクタ周辺の清掃からスタートです。

EGRバルブの汚れは写真の通りです。走行距離相応の汚れ具合で、バルブの動きも少し固くなっていました。

ガソリンを噴射するインジェクター周辺の汚れです。こちらに汚れが堆積するすると、噴射されるガソリンが汚れに吸収され、不足したガソリンを補うためにガソリン噴射量が増加、結果的に燃費の悪化や、スムーズな点火が損なわれるなど不具合の原因となります。エンジン始動時のガタガタという異音も、こちらの清掃とEGRバルブの清掃を同時に行うことで抑止力が高まります。

同時進行で足回りの作業も行います。

サスペンションには、TEIN Endura Pro Plusと、OE Tech スプリングを使用し、純正と同じ車高でありながら、減衰力を調整することができる仕様に変更です。お客様のプリウスはツーリングセレクションですので、走りの良さを損なわないように、調整次第ではコーナリング性能をさらに高める事も可能となります。

TEIN製品の良さとしてあげられる部分が”防錆性能の高さ”です。通常の塗装ではなく粉体塗装での仕上げとなりますので、塗膜が頑丈で剥がれにくくなっています。海沿いのお住まいの方や雪の多い地域の方にもオススメできるポイントです。

さらに今回は、段差での異音が気になっていたお客様からのご依頼を受け、ステアリングインタミシャフトの交換も行います。こちらはリコールにもなっていた部分で、ボルトの増し締めで異音が鳴り止んでいたケースもありましたが、昨今では部品を交換しなければ異音が止まらないケースも増加傾向です。

コチラの動画で異音が聞けますので、もしステアリングに伝わる不快な異音でお悩みの場合は一度チェックしてみてください。

これらの作業をAM10時半頃からスタートさせて頂き、少しイレギュラーもあった為18時を少し回った辺りで作業完了となりました。

可能な限りワンストップで。

最後になりましたが、今回のお客様には埼玉県 からお越し頂きました。関西に来られる用事があったそうですが、数ある自動車整備工場の中から当店を選んで頂き誠に感謝しております。走行距離が多くなっても、各部のメンテナンスをしっかりと行うことで、それを感じさせない乗り味に復活させることも可能なのが、30系プリウスの魅力とも言えます。今回のお客様のように遠方からご来店いただく方のために、可能な限りワンストップで多くの作業が行えるように、作業内容、方法など工夫していきたいと思います。この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。

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