季節の変わり目になると増加するのが『エンジン始動時の異音』です。30プリウスにはこのような異音の原因となる持病があります。今回は28万km走行した30プリウスの事例を紹介していきます。

EGRバルブだけではない、異音の原因。

30プリウスに乗られている方の多くが経験されている、エンジン始動直後のガタガタという異音ですが、もはや定番の症状ですのでインターネットで検索すると『EGRバルブの清掃』という答えに辿り着く方も多いのではないでしょうか。

EGRバルブが起因となる異音の場合は、EGRバルブが適切な動きができていない事によって、エンジン出力が不安定になっていることが原因です。もちろんこちらが原因で異音が出ている車両は多いのですが、昨今ではそれだけではトラブルが解決しないケースも多くなっています。その他の原因についてお話をしていきたいと思います。

異音解消だけでなく、燃費や走行性能も回復させる。

エンジン始動時の異音に関しては、先述した通りでエンジンのトルクが何らかの原因で不安定になることに原因があります。

例えばですが、アクセルを踏んだ際に閉じたり開いたりするスロットルバルブの汚れも、エンジンの不調の原因となります。

ガソリンを噴射するインジェクターの出口から吸気バルブまでの汚れ、こちらも不調の原因につながります。また、噴射されたガソリンが汚れに吸着されることによって、燃費の悪化やエンジン始動時の振動増加にもつながります。

弊社では手作業だけでなく、機械も使用して洗浄を行います。新車同様とまではいきませんが、それに近い状態まで仕上げることが可能です。

スロットルバルブも、清掃後はこのような状態になります。清掃後はそのまま乗り出すと燃調が最適化されていませんので、コンピュータを用いて学習を行います。燃調が最適化されれば作業完了となります。

お車の状態に合わせたメンテナンスを。

エンジン始動時の異音の解消という観点では、まずEGRバルブの点検は必須となります。しかし、『プリウスをできるだけ良い状態で乗りたい』となった場合は、修理に対するアプローチが少し変わってきます。今回のお客さまも、プリウスを良い状態で乗りたいという価値観のお客さまでしたので、エンジン吸気系の総合的なメンテナンスを行わせていただきました。30系プリウスも発売から15年ほど経過している車両も出てきました。各部の劣化度合いも車両によって様々です。弊社ではそんなプリウス1台1台に合わせたメンテナンスを心がけていますので、『プリウスを良い状態で快適に乗りたい』とお考えの方はお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。

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