Kyoei Japanには、全国各地からプリウスを愛するオーナー様がご来店されます。そんな中で、年に数台は『極上』と言える個体との出会いがあります。今回は東京都より、極上のG’sがご来店です。

古くなればなるほど、綺麗なことに価値が出る。

皆様は、自動車に関してどのような価値観を持って接しておられますでしょうか？ 日常的に使う道具という認識の方、もう1人の自分のように愛でる方、その距離感は人それぞれかと思います。また、世間的な車の価値は、価格で決められるように感じるところもあるかと思いますが、Kyoei Japanとしては、車の価値はオーナー様自身が決めるものだと思っています。他人からどう思われても、大切に思う気持ちがあればそれだけでも唯一無二の存在です。

30プリウスも初代は発売から今年で15年を迎えています。沢山売れて今でも多くの個体が走っていますので、その程度も千差万別です。そして、古くなればなるほど、ここ最近では綺麗で状態が良い個体には、今までよりも価値がつくようにもなってきました。

今回の作業は、そんな極上車の質感を損なわないように、消耗品のメンテナンスと少し物足りなく感じる部分の補強を行なっていきます。

基本性能の高さをさらにアップさせる補強パーツ。

G’sは本来、30系プリウスの安定感や運動性能を高めるために生まれた特別仕様車です。ノーマルの30プリウスと乗り比べるとその性格は同じ車とは思えないと言っても過言ではありません。

走りを高めるために補強パーツなどが装備されますが、今回はさらに補強パーツを追加します。といっても本来の性能を損なわない、嫌らしさが出ないこと、というのがオーナー様からの希望でもありました。

まず取り付けるのが、弊社のブログでもお馴染みの『リジカラ』です。G’sとはいえ量産車ですので、この部分は通常のプリウスと変わりません。リジカラを入れることによって、剛性感、乗り心地の質感アップが体感できます。

リジカラと同時装着するのがトムス製のメンバーブレースです。こちらも剛性感、安定感を高めてくれるパーツです。G’sの良いところをさらに伸ばしてくれるようなパーツです。

リア周りには、こちらも弊社では定番メニューとなっている、CUSCO製のリアスタビバーの装着です。リアの安定感が増し、コーナリングの軽快感も大幅にアップします。交差点を曲がるだけでもその違いが分かるほど変化します。

これらのカスタムパーツだけでなく、純正の消耗品も早めの予防整備を行なっていきます。

高めるだけでなく、保つことも大切。

社外パーツでの補強だけでなく、サスペンションのアッパーマウントやスタビライザーブッシュ、スタビライザーリンクなども交換していきます。こちらは大きな変化は無いものの、ヘタリが出ているとせっかくのパーツの良さが減ってしまうポイントです。

性能を高めるパーツも勿論大切ですが、それらの性能を受け止めるベースの状態も大切です。今回のお客様のような、細かい部分まで気配りされたメンテナンスは、最終的な仕上がりも良くなり、カスタムの満足度が大きくプラスされることになります。

全ての作業が終わり、無事に納車です。外観もご覧の通り、カタログの写真のような美しさです。G’sは特別仕様車で、この先大切にされている個体の価値は下がりにくいと予測できます。オーナー様に『綺麗にされてますね』と尋ねた時、『来る前に洗車しましたので』とおっしゃられました。しかし、内装の普段触れる部分や、ドアを開けたヒンジの部分、エンブレムの周辺など、日頃のお手入れがしっかりされていることがすぐに分かるほど綺麗にされている車両でした。独特なオーラを放つ車は、必ずと言って良いほどオーナー様の愛情がかかっています。

沢山販売された30プリウスですが、今回のお客さまのように大切にしていただければ、周りを走っているプリウスと差別化を図ることができます。皆様も今一度、愛車の状態をチェックしてみていただければと思います。この度は東京都からのご来店誠にありがとうございました。

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