ニューモデルが発売されると、自ずと旧モデル向けの製品は市場から姿を消してしまいます。利益を考えないといけない資本主義の宿命とも言えますが、欲しいパーツは買えるうちにというのが現実問題です。メーカー純正パーツの”モデリスタ”も、モデルチェンジが行われると順次廃盤になる事で知られます。今回は”廃盤になる前に”とご依頼をいただいた事例です。

”廃盤になる前に”

今回のお客様は、30プリウス後期型を中古車で購入され、足回りやボディ補強、ホイールのインチアップなど、段階的にお車のアップグレードを続けて来られました。ある程度下ごしらえが出来たところで、気になり出したのが『外装パーツ』で、以前から気になられていたモデリスタVer.2フロントリップスポイラーを、この度取り付け、ご購入をご依頼いただくこととなりました。

お客様の愛車は、30プリウス後期型、シルバーメタリックの車両です。RAYS の19インチホイールを装着されてから、なんとなくフロントマスクに物足りなさも感じておられたのではないかと思います。モデリスタのパーツは、該当車両のモデルチェンジが行われると順次廃盤になるのも特徴で、30系プリウスのリップスポイラーも、タイプによっては既に廃盤となっているものもあります。

モデリスタのパーツは純正品ならではのフィッティングの良さ、品質のムラの少なさは魅力的で、破損しても同じもので修理をされる方が殆どです。今回取り付けするVer.2リップスポイラーは、元々ボディ色に塗装済みの商品を購入することができましたが、現在では未塗装品のみ購入ができます。こちらも在庫が無くなれば再生産されない可能性もございます。良いものは手に入るうちにということで、早速塗装、取り付けをおこなっていきます。

大事なスポイラーを守るために。

リップスポイラーを装着すると、気になるのが段差や車止めなどに当ててしまうリスクです。お客様もそちらを気にされており、フロントカメラの装着も同時にご用命いただきました。カメラはナンバープレート下部に、専用ステーで取り付けました。

数年以内に廃盤になる可能性があるスポイラーなので、できる限り破損は避けたいところです。フロントカメラがあれば、ある程度のリスク回避には使えます。大事なリップスポイラーを使用されている方には、フロントカメラの装着もお勧めです。

自身にとっての価値を高めるカスタム。

新車当時は各メーカーからも沢山のカスタムパーツがリリースされ、市場は大いに賑わいます。ただ、年月が経つにつれてその熱は冷め始め、置き去りにされるのは愛車を長く大切に乗り続けているオーナー様だったりします。

30系プリウスを新車から乗られているお客様からも、”あの頃は盛り上がっていた”といった意味合いのお言葉が聞かれることもあります。

たとえ年式が古くなり、パーツがリリースされなくなったとしても、良い状態を保つことができればオーナー様にとっての愛車の価値が下がることはありません。こだわりのパーツチョイスでカスタムをしていくことの醍醐味は、ご自身にとっての愛車の価値を高めてくれる事です。

大人っぽいデザインのホイールに、シンプルなモデリスタVer.2リップスポイラーがベストマッチです。沢山の台数が走っているプリウスだからこそ、このような細かいこだわりが楽しいカーライフを送る為のポイントになりますね。

最後になりましたが、この度は兵庫県小野市よりご依頼いただきました。前愛車であるスバル車のような、高い剛性感と安定した走りを求められ、プリウスの足回りやボディ剛性を高めるカスタムをされたりと、非常にこだわりが詰まったお車です。今回の外装カスタムで、愛車を眺める時間も、楽しみの一つに加わったのではないかと思います。状態の良いお車ですので、これからも大切にしていただければと思います。この度は作業のご依頼誠にありがとうございました。

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