人と違った個性を出す楽しみがあるクルマのカスタマイズ、見た目や機能が変化する楽しさは愛好家にとっては堪らない部分です。しかしながらクルマの状態は使えば使うほど劣化は進み、カスタムによってその劣化を早めることもあります。今回はカスタムを楽しむために重要となる予防整備について解説します。

楽しむ為には安全に、そして快適に。

クルマをカスタムする醍醐味は、見た目がカッコよく変化することや、性能が向上してドライブが楽しくなるといったところがメインかと思います。楽しくカスタムカーのドライブをする為には見た目や性能の変化をさせることも大切ですが、それ以前に車としてしっかり安全に走れることが最も大切であると当店では考えています。

車検に通る範囲であっても、純正とは違った仕様にすることはメーカーの想定を上回る状況で道路を走ることになります。そのため各部の劣化を促進することになり、クルマの状態を気にしながら乗ることが大切になります。今回ご依頼頂いたお客様は、以前より早め早めのメンテナンスをおこなっておられましたので、今回も特にトラブルがあった訳ではありません。ただ、車高をローダウンすることによって負担が増える部分ですので、決して無駄ではない作業になります。

ローダウンに付きまとうリスク。

車高を下げることでよりクルマがスタイリッシュになるローダウンカスタム、30系プリウスに乗られている皆様にも人気のカスタムです。ただ、車高が下がる事でつなぎ目になるゴムブッシュや、各部の動きをリンクさせるアーム類には負担が増えるのも事実です。

今回交換させていただいたのは、サスペンションを下から支えるロアアーム、ステアリングラックとステアリングナックルをつなぐタイロッドです。

タイロッドやロアアームはローダウンによって角度がつくことで負担が増えてしまいます。ゴムブッシュや金属のジョイント部分が劣化すると異音や乗り心地の悪化を招きますので、対策が必要です。異音が発生してから修理をするというのも一つの手ですが、関連する部分に不必要なダメージを与えるリスクもあります。今回のお客様のように早めの予防整備をしていただく事で、無駄な出費を防ぐことも大事と言えるでしょう。

また、今回は足回りの動きがさらに良くなる補強パーツも取り付けさせて頂きました。写真中央のトムス メンバーブレースという商品で、段差を超えた際の衝撃が和らぎ、ステアリング操作に対するレスポンスも向上します。メンテナンスのついでで工賃が削減できるというメリットもありますので、お客様よりご依頼を頂きました。補強パーツの効果はもちろんですが、ブッシュが新品になることでさらに動きがシャープになりました。良いパーツの性能を生かす為にも、今回のようなクルマの状態を整えるメンテナンスは大切ですね。

早めの対策で安全なドライブを。

最後になりましたが、今回は大阪府八尾市からご来店頂きました。お客さまのプリウスは車高が下がっているだけでなく、足回りの動きを良くするための補強パーツなども多数装着されていて、乗り味は普通のプリウスとは別物になっています。お客様にとっては特別な１台に仕上がっていると思いますので、今回のメンテナンスでさらにシャキッとした状態に仕上げることができてよかったです。

プリウスのカスタムを心から楽しむ為には、今回のようなメンテナンスが重要になります。すでにカスタムをされていてお車の現状が心配な方、これからカスタムを楽しみたい方など、お気軽にお問い合わせください。この度はご依頼誠にありがとうございました。

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