ドライブシーズンに向けて乗り心地改善、30プリウス前期、サスペンションリフレッシュ。

4月に入り、本格的に寒さから解放される時期になりました。気温が上がると自然と外にも出たくなるもので、ドライブもより楽しくなります。今回はそんなドライブシーズンを前に、プリウスの乗り心地改善です。

乗り心地悪化による影響。

今回ご依頼いただいたお客様のプリウスは30プリウス前期型、著しい異音や不具合があったわけではございませんが、ショックアブソーバのダストカバーが破れ、思わしくない状況になっています。こちらの車両は大丈夫でしたが、破れたダストカバーがショックアブソーバのロッドに傷をつけて、オイル漏れを引き起こす事例も少なくありません。

ショックアブソーバの劣化による乗り心地の悪化は、急激に悪化が始まるという感覚ではございませんので、悪い状態に慣れてしまい、悪い状態で乗り続けている方も少なくありません。また、昨今では中古車で走行距離10万kmを超える車両を購入される方も非常に多くなっています。その場合はスタートの状態から悪くなっていますので、30プリウスの”良い状態”を知っている筆者としては非常に残念である事態です。

普通であれば新車に戻す修理が一般的ですが、今回はお客さまからのご要望もあって、少し性能がアップするサスペンションでメンテナンスを行っていきます。

新車を超える性能を目指す。

今回装着していくのが、TEIN Endura Pro(テイン エンデュラ プロ)というショックアブソーバ、純正のスプリングの組み合わせです。付随するサスペンションのアッパーマウント、スプリングを受けるゴムシートなどの純正パーツも交換していきます。

リアも同様にTEIN Endura Pro と新品スプリングの組み合わせです。こちらの商品はハイドロバンプストッパーと呼ばれる特殊な内部機構が特徴で、段差で大きな衝撃を受けた際のショック吸収力が純正よりも優れている印象です。30系プリウスは乗り心地を意識して開発された車種でもないため、このような高性能なショックアブソーバを組み込みことで、新車時を上回る性能を目指すことができます。

ただ、新車を上回る性能を実現するためには、周辺の環境も非常に大切です。よく『サスペンションを交換したが乗り心地が思ったほど良くならない』とご相談を頂きますが、高性能なサスペンションを支える部分に劣化があればその性能を活かしきることはできません。今回はサスペンションの下部、ロアアームとロアボールジョイントも同時に交換します。

乗り心地改善にはボディ補強なども候補として挙げられますが、あくまでも補強ですので、メインとなるサスペンションの状態をまずは改善していくことがお勧めです。

どのようにメンテナンスを始めるか、まずは現状確認から。

30系プリウスは、たくさんの台数が販売された背景もあって、メンテナンスや修理、カスタムに関する情報が溢れかえっている状況です。ただ、多くの情報の中でどのようなメンテナンスやカスタム、パーツチョイスが皆様にとって最適なのかという判断は非常に難しいのではないでしょうか。

そんな判断を誤らないためには、まず皆様のお車の現状を把握すること、そして、どのような状態が理想であるかを明確にしていくことが大切です。そのイメージがぼんやりした状態であれば無駄遣いも増えてしまいます。今回のようなロアアーム、ロアボールジョイントの交換は追加費用はかかってしまいますが、仕上がりのクオリティは大きく変わり、同時作業による工賃削減もメリットとして挙げられます。

最後になりましたが、この度は滋賀県よりご来店いただきました。お車の年式的にも少しづつ修繕やメンテナンスが必要にはなっていますが、各部をご無理のない範囲でリフレッシュして頂き、できる限り長く快適にお乗り頂ければと思います。この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。

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