クルマの足元を彩る大径ホイール、皆様はどんな拘りをお持ちでしょうか？ クルマの雰囲気を大きく左右するパーツだからこそ、拘りがあった方が仕上がりの満足度が高くなります。今回紹介するホイールにも、そんな拘りが詰まっています。

拘りがあるクルマには拘りがあるホイールを。

今回装着させて頂くのは『Rotiform RSE』というホイールです。Rotiformというメーカーに聞き馴染みがない方も多いかと思いますが、こちらはアメリカのブランドのホイールとなります。元々はヨーロッパ車向けのサイズやデザインがメインですが、日本車に使えるサイズもラインナップされており、30プリウスや50プリウスにも装着できる5穴P.C.D100サイズもございます。車検に通る範囲でセットアップできるのが、写真の8.5Jのモデルとなります。その中でも写真のRSEというホイールは、５穴P.C.D100モデルが超希少で、この時点で最後の1セットだったと、こちらのホイールを仕入れさせて頂いたYsner Automotive 様は仰っておりました。当店としてはこのような貴重なホイールは是非とも拘りの強いオーナー様に装着して頂きたいなと考えていました。当店にこちらのホイールが入荷してからおおよそ10ヶ月、このホイールに相応しいオーナー様が現れたのです。

拘りの”G’s”

こちらのホイールの購入に名乗り出て頂いたお客様は、平成27年、モデルチェンジ寸前の最終型の『G’s』を新車で購入され、現時点で20万km以上走行されている方です。元々はホンダのスポーツカーであるシビックに乗られており、スポーツ走行がお好きな方です。20万kmまでの過程で、各部に補強を入れてはクルマを走らせ、気になる事があればセッティングをやり直し、メンテナンスやボディの手入れも行き届いた車両の持ち主です。

20万km走っているとは思えないほど状態が良い車両には、深い愛情を感じます。足回りはキャンバー角の調整が可能な車高調が装着されておりますので、微調整でフェンダーからはみ出す事なく装着ができました。タイヤサイズは225/35R19で、銘柄は韓国のメーカーであるHankook Ventus V12 evo2です。海外製のタイヤに対するネガティブな評価や口コミを目にすることがございますが、当店としてはHankookのタイヤはコストパフォーマンスに優れていながら、高速道路などでの安定感や耐摩耗性能は、国産タイヤのエントリーモデルを上回っていると感じております。

こちらのホイールは六角形のセンターキャップが付属し、ラグナットが隠れるタイプです。少し懐かしいデザインでもありながら、形状はこだわりが感じられ、国産ホイールに無いデザイン性の高さが感じられます。足回りの微調整も完了し、いよいよ完成です。

大人っぽさが漂う19インチ履き。

カスタムカー ＝ 若者の遊びみたいなイメージもありますが、当店では毎日乗れて壊れにくいカスタムが、プリウスというクルマにはマッチしていると考えております。車高も車検に通る範囲のローダウンでセットアップし、落ち着いたホイールの色合いもあって非常に大人っぽい仕上がりとなりました。

実はこちらのプリウスは、ウインカーレンズの両脇に付くメッキパーツをブラックアウトしたり、オレンジ色のウインカーレンズをアクアG’s用のクリアタイプを流用したりと、色の引き算をおこなっています。これによりさらにホイールの良さが更に際立っていると思います。

ホイールは車の雰囲気を大きく変化させる部分で、値段もそれなりに高額になる部分ですので、失敗したくないと考えておられる方も多いかと思います。今回の車両のセットアップが全ての方にとって正解ではないので、あくまでも一例としてご覧いただければと思います。ホイール選びはファッションに近いものもありますので、お客様それぞれの個性を活かされるのが1番だと思っています。車検に通る範囲内でのセットアップになりますが、量販店とはまた違ったアプローチで、皆様それぞれに合ったホイール選びもお手伝いさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。

最後になりましたが、今回のお客様には愛知県豊田市よりお越し頂きました。日頃から走行距離が多く、月に1度ほどのペースでメンテナンスの為に当店に通って頂いております。日頃からプリウスに関する色々な研究をされておりますので、当店としても勉強させて頂くことが多々あります。今回のホイールはお客様の中では当初”意外な選択”だったそうですが、装着後の姿を見られてとても気に入って頂きました。これもお客様の今までの研究があってこその結果だと思っております。今後もG’sの限界を探るため、いろんな事を試しながらプリウスのある生活を楽しんでいただければと思います。この度はホイールのご購入誠にありがとうございました。

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