節目を迎え『少しでも新車に近づける』ZVW30プリウス、リフレッシュ作業のご依頼。

新車から乗り続けることで感じてしまう『あの頃』には無かった違和感。長く乗り続けるからこそ生まれてしまう問題に、当店は日々向き合っています。

長く乗り続けることで強くなる愛着。

当店には『致命的なトラブルが起こるまで乗り続けたい』と仰られる30系プリウスのオーナー様に多くご来店いただいております。低燃費、壊れない、乗りやすい、ルックスが良いなど、魅力的なポイントを挙げだすとキリがないと言っても過言ではない30系プリウスですが、沢山の車両のメンテナンスをしてきた当店としても、非常に良くできたモデルだと感じています。

最も長い方で新車から今年で13年目を迎えているかと思いますが、長く乗り続けることで愛着がどんどん強くなることも少なくありません。『慣れ親しんだ愛車にできるだけ長く乗りたい』今回ご来店いただいたお客様もそのような感情を抱いておられるうちのお一人です。

年を重ねるごとに悪化する『乗り心地』

車の劣化を最も感じられるのではないかと考えられるのが『乗り心地』と言えるかもしれません。プリウスだけでなく、路面からの衝撃を吸収するサスペンションは、走行距離が10万kmに達する辺りから性能が大きく低下していきます。

お客様のプリウスの場合はオイル漏れなど無かったものの破れたダストカバーがバンプストッパーに噛み込んだ状態で、ロッドに傷が入っていました。すでに乗り心地の悪化は体感されていたようですが、この状態では今後さらに状況は悪くなってしまいます。

今回はTEIN製の純正互換タイプのショックアブソーバである『Endura Pro』を使用し、付随する純正パーツは全て新品に交換させていただきました。

こちらの商品は純正品を上回る上品な乗り心地が魅力的で、尚且つ純正品とど=同等程度の価格となります。メンテナンスのタイミングでのアップグレードは非常にオススメで、新車事を上回る乗り心地を手に入れることも可能です。

こちらも乗り心地に関連する部分となる、『ロアボールジョイント』というパーツです。ブーツ破れによるグリス漏れは車検に通らないため、ブーツのみ交換するという修理も見られますが、10万km以上走行されている場合は内部の劣化もでますので、ボールジョイント本体の交換を推奨しています。乗り心地の改善は長距離ドライブの際の疲れ具合にも影響します。これらをリフレッシュすることで、ドライブのモチベーションアップに繋がりますね。

ハイブリッド車の宿命とも言える『バッテリーの劣化』

プリウスのリフレッシュメニューとして欠かせないのが『ハイブリッドバッテリー』の交換です。バッテリーに関しては必ず寿命が訪れますので、長く乗り続けたい方や、中古車を購入した場合などは交換が必須となります。

今回のお客様に関しては、これからも長く乗り続けたいとお考えでしたので、新品のハイブリッドバッテリーを使用させていただきました。当店では中古品を再生したリビルトハイブリッドバッテリーも自社製造しておりますが、できる限り長く乗り続けたいとお考えの方にとっては不向きな商品となります。ハイブリッドバッテリー交換はお客様に合った商品選びが大切です。当店のブログにも詳しく書かせていただいておりますので、そちらも是非参照して頂ければと思います。

トラブルの予防と燃費改善

排気ガスがクリーンであるという良さの反面、不純物をエンジン内部に溜め込んでしまうことがプリウスの抱える問題でもあります。走行距離を重ねることでインジェクター周辺に堆積したカーボンは、噴射されたガソリンを吸い込んでしまい、燃費の悪化の原因となります。

アクセル開度によってエンジン内部に取り込む空気の量を調整するスロットルバルブにも汚れが堆積します。こちらも汚れに応じたコンピュータの補正によって調子の悪化は体感しにくいものの、レスポンスの悪化や燃費の悪化は起こります。

清掃後はこのような状態になります。インジェクター周辺の汚れに対しては、この後から市販のガソリン添加剤でのメンテナンスも有効な手段です。これらのメンテナンスと同時に定番のEGRバルブの清掃も行いました。皆様のプリウスの走行距離や使用状況に応じた『意味のあるメンテナンス』を当店では行わせていただきます。清掃後の変化は顕著に現れ、燃費の改善、エンジン始動時の振動軽減などが体感頂けるリフレッシュメニューです。

今後のプランに合わせたメンテナンスを。

今回のお客様からのリクエストは、『新車当時の性能に近づけたい』といった内容でした。費用的には約45万円ほどの内容になります。こちらのメニューが全ての方にとって正しい選択になるとは当店では考えていません。あくまでも今回ご依頼いただいたお客様のためにご用意させて頂いた内容となりますので、皆様それぞれに合ったメンテナンスに関しては、下記のお問合せフォーム、お電話などからご相談いただければと思います。

最後になりましたが、この度は愛知県 よりご来店頂きました。当店としてもこれから30プリウスを大切に扱っていきたいと考えており、新車から乗られている方はもちろんですが、これから中古車に乗られる方にも『新車』のような30プリウスに乗っていただけるように、今回のようなリフレッシュメニューに力を入れていきたいと思います。今回は沢山のメニューのご依頼誠にありがとうございました。これからも末長く『プリウスのある生活』を楽しんでいただければと思います。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service 

〒623-0046 京都府綾部市大島町坂尻2番地

Tel:0773-42-6921 

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