雪国で走るプリウス向けのセッティング、30プリウス後期型 サスペンション交換。

昨今サスペンションの劣化が見られる車両が多くなり、ショックアブソーバの交換をさせていただく車両が増えています。サスペンションの交換は乗り心地を大きく左右するだけでなく、商品の選び方によって使い勝手が良くなったり、逆に悪くすることもあります。

今回ご入庫いただいたお客様は富山県にお住まいで、冬になると積雪も奥なる地域です。現状は純正ショックアブソーバに『リフトアップスペーサー』と呼ばれるパーツが装着されている状態です。こちらのリフトアップスペーサーは2インチ車高が上がる商品が多く、その場合は約5cm程度のリフトアップとなるため、構造変更を行わなければ継続検査に通らなくなります。これに関しては検査員の方が把握されていない場合も多く、指摘されずに車検に通っている場合もあります。

今回は厳密に言うと構造変更が必要な状態から、構造変更が必要無いリフトアップ仕様へと変更します。

今回使用していくショックアブソーバは『TEIN Endura Pro Plus』です。こちらの商品は純正のコイルスプリングを使用しますが、スプリングの台座の位置が上がることで車高が約2.5cmほどアップできる商品です。また、スプリングで車高を上げる商品よりも乗り心地の仕上がりがマイルドになる印象です。

加えてこちらのショックアブソーバには減衰力(ショックを吸収する力)の調整機能があり、皆様の乗り心地の好みや、取り付けている補強パーツの有無などによってセッティングを微調整することも可能です。積雪があると路面がガタガタになることもあったり、気温によっても最適なセッティングが変わることもあるため、嬉しい機能ではないかと考えています。

今回装着させて頂いた緑色のコイルスプリングは、同じTEIN製の『OE Tech』です。純正のコイルスプリングと同じ長さ、硬さでありながら、粉体塗装での仕上げのため、積雪が多い地域に撒かれる融雪剤による塩害にも強い仕様です。また、ショックアブソーバ自体も粉体塗装仕上げで、こちらも塩害対策としては有効です。

装着後の写真です。車高を下げるカスタムは、場合によっては使い勝手を損なうことがありますが、この程度のリフトアップでは利便性や耐久性を損ねることはなく、デメリットの少ない仕様かと思います。また、乗り降りもしやすくなったり、目線が高くなることで運転もしやすくなるのではないかとも感じます。

今回の事例のように、皆様が住まれている地域の気候や交通状況に合わせたり、乗り心地の好みに合わせてパーソナライズしていく事は、メンテナンスやカスタムの満足度を大きく高めてくれます。

最後になりましたが、この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。リフトアップ量は少し少なくなりましたが、乗り心地の質感向上、対塩害性能の向上などのメリットも増えたのでは無いかと思います。 弊社では過去に携わった多くの事例と皆様の現状を照らし合わせ、皆様それぞれのプリウスのある生活を作るお手伝いをさせて頂きます。ご興味のある方は下記のフォームよりお気軽にお問い合わせください。よろしくお願い致します。

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