中古車を購入する際に、既に状態が良く現状に満足して購入するパターンや、現状は状態が万全ではないが、これから少しづつ良くしていきたいといったパターンなど様々かと思います。今回の事例は後者のパターンで、最近購入された中古車のリフレッシュ作業第一弾の作業となりました。

毎日触れる部分だから。

今回ご依頼位頂いたのは、運転席シート座面クッションの交換です。お客様が購入されたのは30プリウスG’sの中古車、走行距離は10万kmを少し過ぎた辺りで、各部に少し傷みが見え隠れしている状態です。

お客様はこちらのG’sに『あと10年乗りたい』と目標を掲げられており、これから少しずつ気になる部分をリフレッシュしたいとご相談いただきました。そんなリフレッシュの第一弾として選ばれたのが、運転席座面クッションの交換です。

シートを取り外し、座面を分解したところです。ちょうどドア側のレッグサポート部分に激しい損傷が見られました。G’s純正シートはホールド性の高さが魅力的でありますが、これではその効果も激減です。運転していても自然と体が右に傾いてしまう感じでした。

シートやハンドルは運転中常に触れている部分なので、状態が悪くなれば疲れやストレスの原因となりやすいです。今回は表皮のダメージは少なかったため、クッションのみ新品に交換です。

これまでの10年と、これからの10年。

シートクッションの交換が終わり、レッグサポート部のシワも無くなりました。ホールド製も段違いに向上し、運転席の座り心地は交換前とは別物です。この辺りのメンテナンスは、中古車を購入してこれから長く乗り続けたいとお考えの方には満足度も高くおすすめなメンテナンスです。

30系プリウスはデビューから10年以上が経過しているモデルもあり、今までの10年間よりもこの先の10年はトラブルの発生リスクや、経年劣化が進むことによる程度の悪化は懸念されます。今回のお客様のように、長い目で見てこの先トラブルが起こるであろう部分を計画的にメンテナンスしていくことは、この先の10年の中では非常に重要なポイントとなるでしょう。

当店では過去の経験を活かしながら、お客様のお車の現状を拝見させて頂き、この先トラブルが起こりそうな部分の予測を立てながらメンテナンス計画を作っていくお手伝いをさせて頂きます。

最後になりましたが、今回は大阪府からお越し頂きました。このG’s以外にもご家族の方がS マイコーデを所有されていたりと、30系プリウスを非常に好んでおられるお客様です。今回のG’sも少しづつリフレッシュされて、長きに渡って楽しんでいただけるのではないかと思います。今後もご自身のペースでプリウスのある生活を楽しんでいただければと思います。この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。

作業内訳 　 平成24年式　ZVW30 プリウスG’s　走行距離 107,000km

運転席シート 脱着

シート座面クッション交換（表皮は再利用）

作業時間 約2時間

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