必ずしも『完璧でなくても良い』ということ。
『愛車の状態は常に完璧です。』どのような車種であっても必ずそういった愛好家の方がおられ、SNSやブログなどにメンテナンスの様子やカスタムの様子をアップされているものです。それを何気なくご覧になられている皆様はどのような気持ちでご覧になられていますか?
人それぞれにある『愛車』との距離感。
『クルマだけが生きがいです。』『クルマは通勤でしか使いません。』『クルマは走って曲がって止まればなんでも良い。』 クルマに対する価値観は十人十色、二つとして同じストーリーは存在しません。ただ、昨今はインターネット、SNSの発達によって、他人のカーライフを覗き見する事が容易になりました。
その為、『あの人はちゃんとしているから』『あの人に負けたくない』『あの人が安く修理を済ませていたから同じようにしてほしい』など、他人から受けた影響で物事を決めてしまい、その印象や知識が後々悪影響となっているケースを見受ける事があります。
クルマに好みのパーツを付けたりするドレスアップは、どこまで行っても『自己満足』であると解釈される方も多いですが、当店が得意としている『メンテナンス』や『修理』に関しても、実は線引きをしなければゴールの見えないカテゴリーであったりするのです。
修理やメンテナンスには大きく2種類に分かれていると考えると、『目に見える、または体感できる不具合が起こってから修理をする』パターンと、『壊れるであろう箇所を先回りして修理する予防整備』の2パターンではないでしょうか? 前者の場合は壊れた箇所が治れば一旦はゴールですが、後者の場合は『どこまでするか』が非常に重要な観点となります。
クルマに長く安心して乗る為にはかなり重要なポイントとなる『予防整備』、できるだけ後悔がないようにするポイントはどのような事が挙げられるのでしょうか。
自分が求めるモノを明確に、計画的に。
プリウスに新車から乗られていて、10万km走行されたというお客様の多くが、『新車の時より乗り心地が悪い』、『新車の時に無かった振動を感じる』、『新車の時より燃費が悪い』など、大きなトラブルではなくとも、『違和感』を感じておられるケースが少なくありません。
こういった点を改善していく予防整備を当店では得意としていますが、このような場面で『どこまでのプランを描くか』という点には細心の注意を払っています。トラブルほどではない『違和感』を解消して、その先どのくらいの年数をプリウスと過ごしていく予定なのか、修理に捻出できる予算はどの程度お持ちであるのか、それを見守るご家族のご理解は得られているのか、あらゆる観点でお客様にとって最適であるのかを見極めます。
そういった配慮を怠ると、結果的にやらなくて良かった部品を交換してしまったり、ついでに交換していれば良かった部品を見落とし、後日の交換で工賃を無駄使いさせてしまったりする事態が起こりかねません。
お客様が求めているものや先々のプランを想像できないといった場合は、できる限りお話を深く掘り下げ、共に発見できるように努めます。『まだ大きなトラブルではないから』といって油断する事もなく、お客様それぞれの悩みにフォーカスし、共に解決していければ、結果的に後悔の少ないメンテナンスに繋がっていきます。
節約しすぎることの代償
では、逆のパターンで『壊れてから修理する』といった場合の後悔、これを生み出してしまう要因とはどのような事が考えられるのでしょうか。
壊れてから修理する方の場合は、クルマにそこまでの愛着が無いというパターンであったり、仕事でしかクルマを使わないなど、車との距離感が離れている場合が多く感じます。ただ、10、11系、20系、30系のプリウスに関しては経年劣化も見られるため、『中古車を買ってすぐトラブルに見舞われる』といったクルマとの関係を築く前に陥ってしまうケースもあります。
予想外のトラブルの場合は、計画的にご予算を用意されていない場合も多く、費用がかかるトラブルの場合は、『最低限の部品交換』で修理を済まされようとするパターンも多いです。これにも少しだけ落とし穴があって、その時は良くてもトラブルが再発する、或いはしっかり治っていない事が原因で違う部分に飛び火するという事が起こります。
『節約』というのは難しいもので、これにも計画性がなければ後々大きな失敗を生み、せっかく節約してきたお金を失ってしまうこともあります。クルマを所有するということは、予期せぬトラブルが起こる可能性がゼロではないことを、常に忘れず備えていたいものです。
適切な提案に求められる『専門性』
当店では数年前から『プリウス専門店』を銘打って、車両販売ではなく『メンテナンス』に力を入れてきました。それは30系プリウスや40系プリウスαの販売台数と、大きなトラブルが少ないことや燃費性能が優れていることで『長く乗り続けたい』と考えられている方が多いため、必ず整備の知識と技術が最も必要になる日が来ると考えていたからです。
昨今では7年間ほぼノーメンテナンスで走っていた個体を中古車で購入されて、納車後すぐにトラブルに見舞われるような事例も散見されています。そんなお客様からの相談にも適切な方向性でメンテナンスのご提案ができるように、ここ数年は研究を続けて参りました。なので、お客様の求めている内容と、当店が勧める内容のバランスが良いところで留めるような、オーダーメイドの修理プランを作ることなども可能です。タイトルにも書かせていただいた『完璧』な領域でなく、『適切』なプランを皆様に合わせてお作り致します。プリウスに乗られていて気になる点など、些細な部分でも構いませんので、お気軽にお問合せください。安心安全な『プリウスのある生活』を満喫しましょう。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
お問い合わせ、お見積もりは『コチラ』
Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service
〒623-0046 京都府綾部市大島町坂尻2番地
Tel:0773-42-6921
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