自動車を所有すると、一部の車種や新車を除き一般的には2年に一度訪れる『車検』という行事、街を見渡せばたまに目にする『４５分スピード車検』『車検料金●●円』といった広告、多くの人が車検に求めるものは『スピード』『支払額』となるのではないでしょうか。

当店は『プリウス専門店』であると同時に車検を自社工場内で行う『指定整備工場』でもあります。まだまだ多くの方々に認知されているわけではございませんが、プリウスに特化したメンテナンスと同時に車検も行えるといった点が小さな強みであると考えております。

そんな中で、こちらの動画をアップして頂いた後から『車検』のお問合せを頂くことが増えてまいりました。特に30系プリウスに乗られている方からのご依頼が多くなっております。車検と言われると、『やった！待ちに待った車検の時期だ！』と思う方はゼロに近いのでは無いかと思います。2年に一度義務化された行事であると共に、重量税や自賠責保険など、使い道が曖昧な法定費用まで必要となりますから。

では、そんな『車検』に関して当店がどのように考え、日々ご来店いただくお客様とお話しさせて頂いているのかという内容で、今回はお話をさせて頂きたいと思います。

『車検』≒『点検』

車検で行う主な作業は決められた基準に収まっているかを確認する『点検』です。ガタツキ、オイル漏れ、異音、警告灯の点灯が無いかなど、昨今の自動車であれば新車から5年以内でよほど酷使された車両でなければ何も整備しなくてもパスできてしまうような内容で行われる検査です。45分スピード車検といった商品が生まれたのも、5年、走行距離10万km辺りでクルマを買い換える人が多い日本ならではの背景かもしれません。

しかしながら、30系プリウス、10系アクア前期、プリウスα前期など、当店でも入庫数が多く、高い性能やルックスも相まって現存台数が多い平成20年代前半あたりの車両では、車検の基準で改善が必要なケースが出てくることが一般的で、真面目に修理、メンテナンスを提案させて頂くとまず45分、1時間では対応できない事が現場では起きています。

そうなると、安全である事や、良い性能を維持した状態でクルマを維持するための行事として、『車検』は成り立たなくなってしまいます。

整備工場としての『本質』

当店ではそんな車検制度の問題点を感じており、プリウス専門店として『意味のある車検』をご提案させて頂きたいと思っています。車検に出すことで『安心して2年間ドライブできる』と期待されているお客様も多く、そんな方々には安心して乗って頂けるような内容での整備、修理のご提案を、数ヶ月に１度のペースで気になる部分を壊れる前にメンテナンスしに来られるようなお客様には、長い目で見て段階的に行って頂く修理プランをご提案させて頂きながら、無駄遣いの無い車検プランをご提案致します。

本来自動車整備工場は、お客様の現状と真摯に向き合い、修理が必要であれば自信を持って説明し、お客様が間違った方向に向かわれているのであれば、正しい知識で軌道修正のお手伝いをさせて頂くような場所である事が普通であったはずですが、厳しい作業時間やノルマを課せられることで、クルマの弱った部分を見て見ぬふり、お客様の訴えに聞く耳を持たないといった、業界全体の悪い流れを感じる事も多いです。当店では『本質』を見失いつつある自動車整備業界に危機感を感じており、今一度気を引き締めて日々の業務を行いたいと思います。そのため１台１台の車検に頂くお時間は長くなりますが、それぞれに最適な車検内容を決めるお手伝いをさせて頂きます。

お客様と共に、意味のある時間を

やりたくない以上は『安く済ませたい』というお気持ちに対しては共感ができます。しかし、比較的安価であっても紐解いていけば意味の無い項目が含まれている場合もございます。当店では『理解して頂く事』にも重きを置いておりますので、おクルマに詳しくない方に対して説明がつかないようなメンテナンスを行う事はございません。

老若男女問わず、その方にとってベストな状態でプリウスに乗って頂きたいと思っております。そのため、車検に必要な費用は皆様それぞれ異なります。ご予算、お車の使用状況、現状抱えているトラブルの有無、今後のご予定、おクルマに対する想いなど、あらゆる観点から車検のお見積もりを行わせて頂きます。安価であっても『無意味』であれば同時に『無価値』です。プリウス専門店『Kyoei Japan』の車検、プリウスを大切に思われる方は是非一度ご相談頂ければと思います。よろしくお願い致します。

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Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service

〒623-0046 京都府綾部市大島町坂尻２番地

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