皆様がクルマに求めるものはなんでしょうか？ 燃費や故障の少なさといった経済的なこと、見た目のカッコ良さ、使い勝手、ドライブする楽しさ、この辺りは本当に十人十色ではないかと思います。今回のブログに登場するプリウスαはオーナー様にとっての相棒、仕事にプライベートに大活躍している唯一無二の存在です。そんなプリウスαのメンテナンス、カスタムに半年ほどの歳月をかけて携わらせて頂きました。今回のブログではそんな記録の一部分を紹介させて頂きたいと思います。

エンジン始動時の異音対策

最初のご依頼はエンジン始動時のガタガタという異音に関するものでした。こちらのご依頼を受けたのは昨年12月、こちらの異音はプリウスαを含む30系プリウスの世代のシステムに多い症状で、特に気温が下がる秋から冬にかけて多いトラブルです。

原因の多くは写真に写るEGRバルブと呼ばれるパーツの修道不良によるものです。こちらのシステムはこの世代のTHS(トヨタハイブリッドシステム)から主に燃費を目的として採用されたものの、トラブルが多くリコールやサービスキャンペーンなどでの対策が多かった事も特徴です。

エンジン始動時の異音の全てがこの部分によるものでは無いので注意が必要です。その他の部分を一通り点検させていただいた上で大きな不具合が無いことを確認し、清掃作業をスタートしていきます。

当店ではEGRバルブの清掃の際にインテークマニホールドやスロットルバルブ、写真のインジェクター周辺の清掃を行わせて頂くことも多いです。特にインジェクター周辺の清掃は若干ですが燃費の向上も期待できます。これらの清掃の後はコンピュータを用いて学習値の確認を行います。この作業を怠るとエンジン始動時の異音が再発することがあります。

上記の清掃作業に追加でご希望を頂き、スパークプラグの交換も行います。プリウスαの純正プラグは20万km耐用が謳われていますが、ストップ＆ゴーが多く交通事情がシビアな日本では難しい数字かと思います。当店では純正採用されているデンソー製ではなく、写真のNGK製をオススメしております。こちらはデモカーや従業員の自家用車でもテストを行い、低回転時のエンジンの微振動が低減するなど、良好な結果が得られたために使用しております。もちろん純正プラグもご用意可能ですので、ご希望の方はお気軽にご依頼ください。

お客様のプリウスαはこの日の時点で約76,000km、年間走行距離も多いとのことでしたので、予防整備としては良いタイミングだったのでは無いかと思います。

この日はエンジン周辺のメンテナンスでひと段落し、ひとまず始動時の異音も落ち着いたとのことで、次はカスタマイズに進んでいきます。

海外の雰囲気を感じつつ実用性もアップする小物類

オーナー様のプリウスαの使い方は、お仕事の現場へ道具を積んで行かれたり、趣味のキャンプに出かけたりすることがメインです。プリウスαは積載能力も高く、使い勝手が良いのも魅力の1つです。そんな荷物の積み下ろしの際に気になるリアバンパー上部に物が当たって傷がつくリスクを軽減するプロテクターを装着していきます。

こちらは社外品ではなく、アメリカのトヨタ純正オプションパーツとして用意されていた『リアバンパープロテクター』です。日本の純正オプションでもこのようなパーツがありますが、こちらの方が厚みもあり、耐傷性能は良さそうです。

フロント周りにはアメリカのブランド、フォーカスオートデザイン製のバグシールドを装着、こちらはフロントガラスに当たる走行風の角度を変化させ、虫が付きにくくする効果があります。効果よりも雰囲気重視で選ばれる方も多いパーツで、赤と黒の相性も抜群でフロントエンドも引き締まって見えます。

フォグランプはスタイリッシュな白色と、悪天候時に重宝する黄色に発光色を切り替えられるIPF製のものに変更しています。毎日乗る車はあらゆる天候で走行することになりますので、こちらも利便性が高いアイテムです。

お車をカスタマイズしていく入り口は人それぞれで、ステッカー１枚から始まっていくストーリーもあれば、ショップのコンプリートカーのようにある程度完成された状態からスタートする場合もございます。こちらのお客様はご自身に合ったスタイルを作り上げるべく、完全にノーマル状態からスタートされています。パート２からは少しづつ変化していくプリウスαの姿を皆様も一緒に楽しんでいただければと思います。それでは次回も引き続きよろしくお願い致します。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service 

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