走破性アップと快適性の向上、51プリウス 足回りリフレッシュとボディ補強。
１世代前のモデルとはいえ、まだまだ新しいクルマといった印象がある51プリウスですが、走行距離が多くなっている個体も多くなり、リフレッシュが必要になっているケースも増えています。今回のお客さまに関しては、足回りのリフレッシュと走行性能のアップグレードも同時に行わせていただいた事例となります。
地域に合わせたリフレッシュメニュー。
今回ご依頼いただいたお客様のプリウスはZVW51型プリウス、50系プリウスの中でも後期型のモデルとなります。50系後期となればまだまだ新しいクルマという印象を受ける方が多いかもしれませんが、走行距離が10万kmを超えている車両も多くなっていて、今回のお客様のプリウスも走行距離が15万kmに達している車体です。
お客様からのご要望は、サスペンションのリフレッシュと同時に走破性と快適性を高めるために車高を少し上げること、車高が上がってもふらつきの無いしっかりとした乗り味なども希望されていました。
今回使用していくサスペンションは、TEIN Endura Pro PLUS ショックアブソーバに、チューハツプラス マルチロード リフトアップスプリングの組み合わせです。これにより車高は2〜2.5cm程度アップされます。
純正と比べると巻き数も多く、少し硬くなる印象もあります。それによって車高が上がることに対して不安定な乗り心地になるということはありません。走行距離が浅い場合はスプリングのみの交換という選択肢もありますが、走行距離が多くなっている車両の場合は、今回のようにショックアブソーバやアッパーマウントなどの同時交換がオススメです。
その他にも、乗り心地に関わるロアアームやロアボールジョイントも同時に交換させて頂きました。前後の
お客さまは積雪も多い地域にお住まいですので、今回の車高アップは積雪がある場合の走破性向上にも繋がります。ただ単に新品へ交換するだけでなく、お住まいの地域の環境に合わせたり、お客様の求める乗り心地に近づけるような変化をつけることで、メンテナンスの満足度を飛躍的に高めることができます。普段からプリウスに乗っていて気になる部分など、ある程度は気にかけてあげるといざという時の選択肢も広がります。
良いサスペンションを活かすパーツ。
サスペンションが新品になるだけでも走行性能は高まりますが、せっかくの良い足回りの良さをさらに高めていくため、補強パーツも取り付けていきます。
まずは、TRD モーションコントロールビームの取り付けです。こちらは補強パーツでありながらも少し動きがあることが特徴で、つっぱる感じなど違和感が少ないところがポイントです。横揺れの収束も早くなる印象で、コーナリング時の安定感アップだけでなく、乗り心地の質感も高めてくれます。
もう一つはドアスタビライザーです。こちらはドア開口部を補強することで、力が逃げにくくなり、ステアリング操作時のレスポンスアップや、サスペンションの動きも良くしてくれるような役割もあって乗り心地の向上につながります。
50系プリウスで飛躍的にボディ剛性は向上していますが、嫌味が少ない部分に追加で補強を施すことでさらに質感を高めることができます。乗り心地にこだわる方はぜひチェックして頂きたいパーツです。
絶妙なセッティング。
最後になりましたが、今回のお客さまには新潟県よりお越しいただきました。遠方からのご来店誠にありがとうございます。元々はスポーツカーに乗られていたお客様で、プリウスに乗ってもある程度の走る楽しさには拘りを持っておられる印象でした。今回はそんなお客様でも楽しんでいただけるような一面と、50系プリウス本来の良さをさらに活かすようなセッティングを心がけてみました。
作業完了後はお客様より『凄く良くなった』と評価をいただき、我々としても嬉しく思います。今回のお客様のように、メンテナンスのタイミングで自分好みのスタイルや乗り味に近づけていくことは、その後のドライブのモチベーションを維持していくためにも非常に重要であると考えています。今回のお客様のような事例が気になる方はお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。
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