カスタムカーのメンテナンス、車検などについて。

弊社は車検を行う指定整備工場です。そのため、車検に通らない改造が施された車両については入庫しての点検や整備を受け付けることができません。ただ、弊社としては車が好きで個性を演出したいというお気持ちは十分理解できます。今回は、Kyoei Japanにおけるカスタムカーの取り扱いについてお話をさせて頂きます。

クルマが好きだから。

昨今では、『違法改造』という言葉とともに、改造車自体が悪いイメージになるようなキャンペーンも多く見られるようになりました。その流れに乗るように、さまざまな店舗で『改造車お断り』といったムードも高まっています。たとえ車検に通る合法改造でも、入庫を拒否されるという事態も増えているようです。Kyoei Japanではもちろん違法改造車の点検はできませんが、車検に通る範囲内の改造であれば入庫が可能です。実際に車検対応のカスタムを手掛けることも多いです。

プリウスは多くの台数が街中を走っていることもあって、『できる限り個性を演出したい』という方も多いです。車検というのはあくまでもルールですので、ルールに沿っていれば改造を施しても問題はありません。ただ、複雑なルールの影響で、年々その線引きが難しくなっていることも現状です。そんな車検制度と上手く付き合っているようなカスタム事例を紹介していきます。

車検対応の範囲内でも。

改造車が好きな方は、『車検に通るカスタム』は面白くないと捉えている方も少なくないかもしれません。しかし、意外と車検に通る範囲内で、できることは沢山あります。

こちらのプリウスは、最低地上高、ホイールのはみ出し、灯火類など全て車検に通る範囲内でカスタムをしています。ギリギリのラインですが、検問などでも引っかかる事はなく、心置きなくドライブを楽しめる仕様です。

こちらのプリウスも車検対応、ブレーキ周りやボディ補強パーツの取り付け、オーディオのカスタムなど、オーナー様の求める性能を追求した仕様です。

下回りの補強などは、ヴィジュアル面は変化がないものの、ドライブをする楽しさには大きな変化をもたらします。この辺りも車検を気にせず楽しめるカスタムです。

最低地上高を気にすると車高が中途半端になってしまい、バランスの良い車高にできないとなった場合は、タイヤの外径を少し大きくするという裏技もあります。こちらのプリウスは最低地上高を11cmほど確保しながら、物足りなさのない雰囲気にできるようにタイヤサイズを工夫しています。

このような感じで、弊社では車検に通る範囲で皆様の好みに合わせてプリウスをパーソナライズしています。そんな中でも注意点がありますので、最後に触れていきたいと思います。

ちょっとしたことで車検に通らない部分も。

車検に通る範囲内でのカスタムを紹介してきましたが、ちょっとしたことで車検に通らなくなっている車両が多いのも現状です。弊社でも多いのがヘッドライトなどの灯火類で、点灯パターンが変わったり、発光箇所が増えたり、過度にスモーク加工されたりなど、復元が難しいハードなカスタムがされている上に、レンズ内に水分が入っているものも見られます。弊社ではこのようなカスタムは基本的におすすめをしておらず、ヘッドライトを交換する場合でも上の画像のような純正品を流用する程度にとどめています。

もう一つは、30系プリウスのカスタムで人気となっている『ワイドトレッドスペーサー』です。弊社では強度が証明されている商品のみ販売していますが、昨今では安価な商品も多く出回っています。フェンダーの近くまでタイヤやホイールを持っていく『ツライチ』と呼ばれる手法がかっこいいと評価されることも多いですが、決してギリギリにセットアップする事が正しいわけではなく、段差で干渉しないことやボディを痛めるような加工をしない事も大切です。もしスペーサーを使用される場合は適切な厚みや強度を意識してお選びいただければと思います。

今回のブログでは弊社のカスタムカーとの付き合い方を簡単に紹介してみました。これからプリウスを買ってカスタムをしたいという方も多いかと思いますが、プリウスにはプリウス本来の良さがあり、それを引き立てるのは違法改造ではないと弊社では考えています。プリウスの性能やカッコよさを損なうことなく、快適で楽しいドライブを実現できるメニューをぜひ模索していただければと思います。そんな中でお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。

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