乗り換えるか乗り続けるかの選択、30プリウス前期 ハイブリッドバッテリー交換、ブレーキなどのリフレッシュ。

新車購入から年月が経ち、走行距離を重ね、日に日に傷んでいく愛車と過ごす日々、傷んでいる部分を修理して乗り続けるか、清く乗り換えるか、そんな選択に迫られている30プリウスオーナー様も少なくないのでは無いでしょうか? 今回のお客様もそんな『選択』を迫られていたうちのお一人です。

傷んでいる、けど愛着もある。

”傷んでいるからといって愛着が無いとは限らない”というのは当店を訪れる皆様を見ていて感じるものです。外装に傷が多く、シートが傷んでいてもその車と過ごしてきた思い出などが簡単にクルマの価値を判断できなくするものです。

今回のお客様のプリウスも正直状態が良いとは言えない車両でした。お客様は現行60系プリウスを注文されているものの、試乗に行かれたイメージで『迷い』が出ていると仰られていました。荷室スペースの狭さや、運転中の視界など、どうしても好めないポイントがあったようです。そんな迷いの中で今回は異常が発生しているハイブリッドバッテリーの交換と、錆がひどいブレーキのメンテナンスをご依頼いただきました。

車両を購入するよりは…。

ハイブリッドバッテリーに関しては、今回新品での交換をさせて頂きました。『バッテリーを交換するからには長く乗った方が…』とお客様も話されておりました。今回のバッテリー交換によって60プリウスをキャンセルする方向に気持ちも傾かれたようです。同じクルマに長く乗り続けることが必ずしも正しい選択とは言えませんが、30系プリウスの使い勝手や性能は現行車に劣らない点も多く、しっかりメンテナンスをされていればこの先もしばらく現役で戦える車両であると当店では考えております。

ブレーキに関しては錆が酷く、ブレーキパッドもしっかりと当たっていない状態でしたので、ブレーキパッドの交換だけでなく、ブレーキキャリパーのオーバーホール(内部清掃)とブレーキローターも併せて交換していきます。

ブレーキパッドは完全に使い切られた状態でした。プリウスの場合は多くの場面でモーターによる回生ブレーキが使用されるため、ブレーキフィーリングの悪化に気づきにくい場合もございます。ただ、もしもの急ブレーキを踏んだ際にはこちらの油圧ブレーキの出番となるため、安全のためにもしっかりとメンテナンスをされる事がオススメです。

ブレーキのリフレッシュとハイブリッドバッテリーの交換も完了し、走りはかなり良くなりました。ただ、ショックアブソーバのヘタリも見られた為、今後も快適に乗り続けていくには課題が残った状態です。今回のお客様のように乗り換えを迷いながらも30系プリウスに乗り続ける選択に踏み切る方も増加傾向です。当店ではお車の現状だけでなく、今後のプランなどもお聞きしながらメンテナンス内容の相談をさせて頂きます。適切なメンテナンスの内容も人それぞれ異なりますので、お気軽にご相談ください。

最後になりましたが、今回は静岡県からお越しいただきました。乗り換えずに乗り続けるという選択も決して簡単なものでは無いかと思いますが、当店ではそんな選択をされたお客様をできる限りサポートしていけるように日々研究を続けていきたいと思います。発売から10年異常が経過し角部に疲れが出ている車両も増えていますが、乗り続けていく価値もある車両ですので、同じような迷いがある方がおられましたらお気軽にご相談ください。この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。

作業内訳

平成21年式 ZVW30 プリウス 走行距離 約15万km

ブレーキローター、ブレーキパッド交換

ブレーキキャリパーオーバーホール 前後 消耗部品交換

左後 ハブベアリング交換

ハイブリッドバッテリー交換(新品)

作業時間 約4時間  無料代車有り

お問い合わせ、お見積もりは『コチラ

Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service 

〒623-0046 京都府綾部市大島町坂尻2番地

Tel:0773-42-6921 

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL