『買った頃は綺麗だったのに…』、クルマを買って年月が経過した頃に聞かれることがあるお言葉です。新車の頃の状態を出来るだけ長くキープしたいのは多くの方が抱く思いではないでしょうか？ 今回は綺麗な状態をできるだけ保つ為の『ボディコーティング』の施工と、アフターメンテナンスの重要性についてのお話です。

新車の状態を少しでも長く保つために。

新車時はボディもツヤツヤ、傷も殆ど無いのは当たり前ですが、どうしても使用に伴い汚れが蓄積してしまいます。そんな汚れができるだけ付きにくく、また、塗装面の劣化を少しでも遅らせてくれるような効果があるのがボディの『コーティング』です。昨今では多くの種類の商品が市場に出回っており、どんな商品を選ぶべきか非常に難しくなっているのも現状です。

新車時の状態を手軽に保つことが出来れば理想ではありますが、『メンテナンスフリー』で綺麗な状態を保つことは正直不可能であると当店では考えています。今回60プリウスをご購入されたお客様は、ディーラーオプションのコーティングを施行されずに、当店へコーティングをご依頼いただきました。当店で使用させて頂いているコーティング剤は、日本製の洗車ケミカルブランド『Acticare』製の硬化型コーティング剤『Acticoat』です。

こちらの商品の特徴は、施工後の深みのある艶はもちろんですが、当店として注目しているのは複数の層を形成することが出来る点にあります。また、メンテナンスに関しても、当店でもリピーターが増加している同社の簡易型コーティング剤『RH-3』を使用でき、ご家庭でも日常のお手入れがし易い点もメリットだと感じています。今回は重ねて施工できる利点を活かし、Acticoatを２層施工していきます。

新車コーティング前の下処理。

“新車”とはいえ、納車前の洗車時や運搬時に微細な傷はどうしてもついてしまいます。こういった微細な傷の見え方はボディカラーによっても見え方が異なります。今回のお客様のプリウスはホワイトパールですので、ボディのメイン部分は目立ちにくいものの、トランクスポイラーやフェンダートリムなど、黒い部分には写真のような洗車傷が見られます。

コーティング剤は透明なので、このような傷の上から施工すると傷が隠れることがなく、そのまま硬化してしまいます。

目立つ傷はポリッシャーで研磨し、その上からコーティングを施工していきます。仕上がりを良くするためにはこのような下処理が重要となります。

下処理が完了すればコーティングを施工していきます。写真は硬化前ですが、既に深みのある艶が出始めています。コーティングの余剰が残らないように拭き上げ作業を入念に行います。一層目の施工後、一定時間を置いて２層目を施工、その後トップコート剤で表面を保護する皮膜を形成して作業完了です。

ボディに施工するガラス系コーティングは、外気温では硬化時間がかかってしまい、完全硬化前に出庫してしまうと初期段階で雨染みなどが付きやすくなってしまいます。こちらのトップコート剤にはそれを防ぐ効果もあり、焼き付け乾燥ブースがない当店でも安心して施工することが可能です。

良い状態を保つためには日頃のメンテナンスを。

ボディにコーティングを施工したからといって、絶対に水垢が付かないわけではありません。コーティング施工車であっても日々の洗車は必要で、汚れを放置しないことや、状態を見ながらコーティング皮膜の補強といった定期的なメンテナンスは必ず必要となります。また、これらのメンテナンスがコーティング皮膜を長持ちさせ、新車時の良い状態を保つ秘訣になります。

完成後のボンネットは、ホワイトパールという淡色にもかかわらず、空が綺麗に映り込んでいました。パールの光沢もさらに際立ち、深みのある艶が出たことでオーナー様にもご満足いただけました。クルマが好きであれば、できるだけ綺麗なクルマでドライブや通勤も楽しみたいのではないかと思います。今回は新車での施工事例でしたが、既にお客様が使用されている状態のおクルマや、これから購入される予定の中古車にも同様のコーティングを施工させて頂くことが可能です。おクルマの状態や、求められる仕上がりのクォリティによって下地処理の料金が異なりますが、『愛車を綺麗にしたい』とお考えの方はお気軽にご相談ください。

最後になりましたが、今回は京都府福知山市からご依頼いただきました。前愛車の30プリウスも、各部をリフレッシュされながら楽しんでおられました。今回ご購入された60系プリウスも、前愛車のように大切にして頂けるのではないかと思います。ピカピカの愛車でこれからのドライブも楽しんでいただければと思います。この度はコーティング作業のご依頼誠にありがとうございました。

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