走行距離20万km、まだまだ乗り続けたい。30プリウス 12ヶ月点検、HVバッテリー交換などのメンテナンス。

『走行距離20万km』乗用車にしては多く感じる走行距離ですが、当店にご来店頂くお客様としては珍しい数字ではありません。耐久性の高いプリウスならではのメンテナンス事例をご覧ください。

走行距離20万km、まだまだ乗り続ける為に。

今回ご依頼いただいた内容は、ハイブリッドメインバッテリーの交換、ATFの交換、EGRバルブ周辺の清掃、法定12ヶ月点検、という内容でした。ハイブリッドバッテリーに関しては、お客様の地元トヨタ販売店様にてリビルト品を勧められたそうですが、お客様としてはこの先もできる限り長く乗りたいというご希望であったようで、当店で純正新品バッテリーを用いて交換していきます。

現在30系プリウス前期後期を問わず、新品のハイブリッドバッテリーを注文しあた場合、50系プリウスと同形状のモジュールが装着されたものが届きます。電池容量も少しアップしているようで、耐久性、性能の向上が見込めます。体感的にバッテリー交換前よりも、走りが良くなっているようにも感じます。

ハイブリッドバッテリーの寿命は、走行距離が15万km〜20万kmほどと言われておりましたが、30系プリウスに関しては一概に走行距離で判断することが難しくなっています。もしこれから30系プリウスを中古車で買われる方がこちらのブログを見ておられましたら、ハイブリッドバッテリーの交換が必要であることは念頭に置かれることをお勧めします。バッテリーの性質上必ず寿命が訪れるからです。今回は新品ハイブリッドバッテリーなので、安心してご使用いただけます。

意外と大切な12ヶ月点検。

『法定12ヶ月点検』は、普通車乗用車、軽乗用車で行う定期点検で、お車を安全にお乗り頂くために点検を行わなければならないとルールがありますが、車検のように義務感が伝わっていないため、受けていない方も多いのでは無いでしょうか?

ただ、30系プリウスに関しては車検から車検まで2年間の間に、絶対にトラブルが起きないとは言えない年式になっています。

法定12ヶ月点検にはブレーキの点検も含まれますので、隅々まで点検をしていきます。表面はローターに少しの錆と段がついた状況でした。

ローター裏面は錆が酷く、ブレーキパッドがほとんど当たっていない状態でした。積雪が多い地域は冬場に撒かれる融雪剤も多く、塩害による錆が深刻になりやすいのも現状です。12ヶ月点検のようにブレーキの分解、点検を定期的に行うことで、このような酷い錆になる前に策を考える事も可能です。

ブレーキはクルマを安全に走らせる為に最も大切な部分と言っても過言ではありません。今回はブレーキパッドの交換、ローターの交換、ブレーキキャリパーのオーバーホールで、これらの症状を改善していきます。

30プリウスのリアブレーキのピストン(ブレーキパッドを押しているパーツ)は鉄製なので、セラミック製のピストンであるフロントよりも塩害の影響を受けやすいです。ピストンのサビはゴムシールを傷つける原因にもなり、ブレーキオイル漏れなどを引き起こすリスクもあるため、写真のように新品へ交換していきます。

新品のブレーキローター、ブレーキパッドの組み付けも完了しました。交換後は制動力も向上し、ブレーキを踏んだ際のフィーリングも非常に良くなります。異常を早期発見する為にも、12ヶ月点検の受験をお勧めします。

大切な愛車と長く付き合っていく為に。

最後になりましたが、今回のお客様には富山県砺波市からお越しいただきました。積雪が多い地域で、雪道で車体下部のアンダーカバーなどを破損された経験から、車高を上げるリフトアップスプリングを装着されるなど、できる限りトラブルを避ける工夫や定期的なメンテナンスを行いながら、新車から20万kmを超える領域まで辿り着かれました。お客様としては今回のハイブリッドバッテリー交換で、一つのチェックポイントを迎えられました。20万kmを超えても、しっかりメンテナンスをされたプリウスにとっては通過点にすぎません。最新車種が魅力的なのは間違いありませんが、長く連れ添った愛車との信頼感にも揺るぎないものがあります。これからも乗り続けられるのであれば、最後の最後まで当店としてできるサポートはさせて頂きたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。

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