新車を購入してから10万km、今までの日本の車社会の常識では『乗り換え』のタイミングであったかと思います。ただ、プリウスにとっては『通過点』である事も多いです。今回のお客様にとっても10万kmは『通過点』です。

2度目の車高調取り付け。

今回ご依頼頂いたお客様のプリウスには、ほぼ新車の時に装着された車高調キットが装着されていました。走行距離が10万kmを超えたところで乗り心地の悪化や、今後トラブルが起こる可能性を懸念され、早めの予防整備です。

今回は新品車高調の性能をしっかりと発揮させる為に、ロアアーム、ロアボールジョイントも同時に交換していきます。微々たる変化ですが、この辺りのパーツの劣化は乗り心地の悪化にも直結します。

今回は車高調のメーカーも変更で、CUSCO ストリートを装着させて頂きました。こちらの車高調は純正のアッパーマウントなどを流用する形です。今回は交換のタイミングで純正パーツの劣化も懸念されたため、アッパーマウントなどの消耗品も同時に交換しリフレッシュします。CUSCO ストリートの特徴としましては、推奨車高が低めの設定なので、車検に通るギリギリのラインでも乗り心地が良い印象です。新品ロアアーム、ロアボールジョイントの交換も完了し、乗り心地の変化が楽しみです。

こちらの車高調は、リアのみ減衰力調整が可能です。30系プリウスはリアの足回りがトーションビーム式ですので、段差でのバタ付く感じが気になります。リアの減衰力を最適に調整することで、より安定した走りを手に入れる事ができます。先日のご来店時にリアのスタビライザーや、各部の補強パーツも取り付けていますので、それらの相乗効果で更に良い走りが期待できそうですね。

新車からの10万kmとはまた違った楽しみを感じて頂ければ。

新車を購入した時の嬉しさは計り知れないものがあるかと思いますが、新車からある程度の年月を共にすることで、『ここがもう少し良くなればいいのに』といったポイントも見えてくるのでは無いかと思います。今回のように各部をリフレッシュする事にプラスαのアップグレードを行うことで、プリウスに対して感じていた物足りなさを解消し、新車時には味わう事ができなかった楽しさを手に入れる事ができます。

ツーリングセレクション純正の17インチは車高を下げてもバランスが良いデザインです。純正ホイール ＋ 程よいローダウン ＋ ワイドトレッドスペーサーのスタイルも、30プリウスに関しては『王道』と言って過言では無いかと思います。新車時から綺麗な状態を維持してこられたお車ですので、これからの10万kmは更にパワーアップした状態で楽しんでいただければと思います。

最後になりましたが、今回は神奈川県横須賀市より2度目のご来店を頂きました。ボディだけでなく、ドアを開けた部分のヒンジや、ちょっとした隙間なども綺麗にされており、本当にプリウスを大切に思っておられるんだなと、作業をしながらひしひしと感じておりました。これからも綺麗な状態で、元気よく走らせて頂ければと思います。この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。

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