2012 Toyota Prius PHV(Plug-in) Kyoei Japan的 愛車紹介 Vol.1

『このクルマには一生乗ろうと思ってるから』そんなオーナー様のお言葉から始まった、プリウスPHVとお客様との第二章的なストーリー、当店でも沢山のパーツを取り付けさせて頂いた1台です。そんな当店としても思い出深い存在となったオーナー様のプリウスPHVを皮切りに、皆様の大切なプリウスを紹介していくプロジェクト『Kyoei Japan的 愛車紹介』をスタートさせたいと思います。

初めてのハイブリッド車は当時未知数だった『プラグインハイブリッド』

2022年現在、ハイブリッド車の中でも家庭で充電ができる『プラグインハイブリッド車(PHV、PHEV)』は一つのジャンルとして確立されました。大容量のバッテリーを装備し、充電することで電気の力だけで走行できる完全EV車としての一面と、ガソリンエンジンの力も借りて走行するハイブリッド車としての一面を併せ持った車両として、現在の日本の道路事情に適したものとして人気を誇っています。

遡ること約10年、そんなPHVの先駆け的な存在でもあったのが『ZVW35型 プリウスPHV』です。当時の日本では『PHVとはなんぞや?』といった感じどころか存在にすら気づいてなかった方も多かったのでは無いでしょうか。

『当時はトヨタでも買わないほうが良いって言われましたよ〜』とオーナー様も今では笑いながら語っておられますが、そんなPHVの魅力にいち早く気付かれていたこちらのオーナー様に、『なぜこのクルマに決めたのか?』という質問を投げかけてみました。

税制、補助金などのアドバンテージ、電気料金や通勤距離等の緻密な計算

当時オーナー様が候補として挙げていた車両が、プリウスPHV、カローラルミオンの4WDモデルでした。そんな中でオーナー様が気にされていたのが維持していく上でのコストです。車両本体価格としてはカローラルミオンの方が安価でもあり、プリウスPHVは通常の30系プリウスよりもさらに高価です。そんな初期投資問題は、当時の愛知県の政策であったPHVを新車で購入すれば6年間自動車税が免税になるといった制度や、購入時に受けられる補助金などですぐに解決してしまったそうです。

通勤距離的にはEV走行のみで往復できる距離で、深夜電力時間帯など、電気代が安くなるタイミングでタイマー充電をかければ、毎日充電した場合でも電気代の差額は月¥2,000ほど、ガソリン代に比べると遥かにお得な金額です。

これらの情報を事前に把握されていたお客様にとっては『買わない理由が無い』という状況でもあった事がなんとなく想像できます。そんな背景もあり、プリウスPHVオーナーとなられた訳で、そこから約9年後、当店に初めてご来店頂く事になります。

長く乗り続ける為のメンテナンス、乗り続けるモチベーションを上げるカスタマイズ。

こちらのオーナー様は、基本的にはノーマルに近い状態を新車から維持されていました。メンテナンスに関しては非常にしっかりとされていて、中でも『新車からずっとハイオクガソリンを入れています』というお話は非常に興味深かったです。

ハイオクガソリンには燃料ラインの清浄効果があると言われておりますが、こちらのお客様のインジェクター(ガソリンを噴射する部品)周辺の汚れはほとんど無く、その信憑性を裏付けるものでした。

非常に綺麗なインジェクター周辺、これが清掃前です。

そんなプリウスPHV を本当に大切に思われてきたお客様、走行距離がもうすぐ10万kmに到達するというタイミングで、『一生付き合っていく』事を目標にしたメンテナンス、折角メンテナンスするなら性能アップできるモノをということで、機能を高めてクルマの質感を高めていくカスタムのスタートです。

燃費を損なわず乗り心地も損なわないこと。

昨今の自動車のカスタムという行動に対する皆様が抱くイメージはどういったものでしょうか? 『カッコ良くなる』『楽しい』といった前向きなものもあれば、『乗り心地が悪くなる』、『下取り価格が下がる』などといった後ろ向きなものなど様々だと思います。

お客様は毎日通勤でプリウスを使われる上に、ご家族とのお出かけにも使われます。故にプリウスの最も魅力的であるとも言える『燃費を損なうこと』はもちろん、ご自身だけでなくご家族とのドライブを楽しむための乗り心地も犠牲にするわけにはいきません。今回はお客様と相談させて頂き、足回りのリフレッシュ、ボディ補強、さらには外装、内装のリフレッシュと多岐に及ぶメニューを行わせて頂ました。これらの作業はこちらのブログに詳しく取り上げております。それではリフレッシュ後のお写真とスペックを次項でまとめていきます。

特別仕様車のような風格。

外装は黒を際立たせるためにテールランプやエンブレムは薄めのスモーク塗装、ヘッドライト、テールランプはインナーブラックになるG’s純正に変更させて頂いております。

特徴のあるモデリスタ エアロツアラーのフロントバンパーは、メッキ部分の劣化があった為、剥離した上でブラックアウトしています。これによってさらに統一感が出ています。ちなみにこちらのエアロツアラー仕様は新車オーダー時にお客様の奥様がお選びになられたそうで、単純なG’s仕様ではなく思い入れのあるフェイスはあえて残した仕様となっています。

ブレーキ関係はDIXCEL製のパーツでアップグレード、スリットローターはスポーティで、制動力も向上します。

見えない部分の補強パーツもこだわりの逸品を、CPMのフロアパフォーマンスプレートは、足回りの動きを最適化してくれる特徴が有ります。段差での突き上げも和らぎ高級感のある乗り心地が実現できます。

車高調はTEIN FLEX-Aを、チラリと写る青い部品、リアのスタビライザーはCUSCO製、リアの安定感、旋回性能の向上に大きく貢献してくれるパーツです。

内装の細かいパーツもG’s純正のカーボンパネルに、インナードアハンドルも濃色になるG’s純正です。

運転席、助手席シートはBRIDE STREAMS を装備、PHVは純正でシートヒーターが標準装備ですので、こちらもシートヒーター付きをお選び頂いております。この辺りも快適性を損なわないカスタムとしての好例ではないでしょうか。

足回りなどの機能パーツのリフレッシュはもちろん重要ですが、ステアリングやシート、パネル類など、肌に触れる部分が新品になることも非常に満足度が高いリフレッシュメニューです。全体的には大人っぽい仕上がりで、スポーツ志向の特別仕様車のような仕上がりにお客様も大変満足しておられました。

長文となってしまいましたが、こちらのKyoei Japan的愛車紹介、シリーズ化して続けていきたいと思っております。皆様と愛車との馴れ初め、お気に入りのポイントなど、様々なストーリーを紹介させていただければと思います。最後になりましたが、こちらのPHVのオーナーS様、取材、撮影のご協力、並びに当店でのリフレッシュメニューのご依頼誠にありがとうございました。詳細スペックなど、以下にまとめておりますのでご覧ください。

外装 – Exterior

モデリスタ エアロツアラーキット(グリルブラックアウト)

エンブレム類新品に交換、(カスタム ライトスモーク仕様)

トヨタエンブレム背面ボディ色塗装

プリウス G’s エンブレム(ライトスモーク仕様 左右フェンダー、リアゲート)

プリウス G’s 純正 リアバンパー

テールゲートガーニッシュ ボディ同色塗装

Aimgain ルーフスポイラー

電装系 – Electrical

プリウス G’s純正 ヘッドライト

ヴァレンティ D4S LEDコンバージョンキット

IPF ハイビームLEDバルブ

プリウス G’s 純正 テールランプ(カスタム ライトスモーク仕様)

足回り、ボディ補強 – Suspension, Reinforcement

TEIN FLEX-A 車高調 + Active Pro GPSキット

CUSCO ロアアームバー

CUSCO ストラットタワーバー

CUSCO スタビライザー(前後)

CUSCO パワーブレース リアエンド

Spoon リジカラ(前後)

CPM フロアパフォーマンスプレート

TRD ドアスタビライザー

タイヤ、ホイール – Tire ,Wheel

WEDS Sports SA-20R 18×7.5

Bridgestone Regno 225/40R18

エンジン、吸排気系 – Performance parts ,Exhaust,Intake

Quantum Solenoid Ver.Track

Faaftech Shift Power USA スロットルコントローラ

HKS プレミアムサクションキット

エンジンカバーブラック塗装

フジツボ AUTHORIZE R マフラー(G’s用)

内装 – Interior

BRIDE Streams タフレザー シートヒーター付き 2脚

Real ステアリング レザー / ブラックウッド

G’s 純正 ステアリングスイッチ

G’s 純正 カーボンインテリアパネル

G’s 純正 シフトノブ

G’s純正 パワーウインドウスイッチパネル、ドアアシストグリップカバー

G’s 純正 インナードアハンドル

Special thanks.

堀川一鈑金

Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service 

〒623-0046 京都府綾部市大島町坂尻2番地

Tel:0773-42-6921 

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