30プリウス 後期型 走行距離10万キロ リフレッシュプラン 足廻り編

皆様こんにちは、お世話になっております。日頃より当店のブログをご愛読いただき誠に有難うございます。初めての方もご訪問誠に有難うございます。こちらはプリウス専門店Kyoei Japan』のスタッフブログになります。プリウスの修理パーツの取り付けイベント情報などを不定期で更新させていただいております。

今回のブログは、30系プリウス後期型のメンテナンスについてです。お客様からは、走行距離も10万kmに差し掛かるので一度各部をリフレッシュしたいとのご相談でした。

今回は沢山のメニューをご依頼いただいたので、足廻りの作業から紹介していきたいと思います。足廻りでご依頼いただいた作業につきましては、スタビライザーバーの交換、スプーン製のパーツ『リジカラ』の装着です。まずはリジカラの取り付けです。

リジカラの役割としては、本来は組み立て時の作業性を重視て大きめに作られているボディーとサブフレームを止めるためのボルト穴の隙間を埋めてくれるような設計になっており、きっちりとした寸法で組み直すことで微妙なズレも解消してくれる商品です。

代表的な効果としては、エンジンから伝わる振動の低減、アイドリング時の静粛性の向上、路面からの突き上げ感の低減などが挙げられます。乗り心地が向上しますので、結果的に長距離ドライブ時の疲労にも差が出てくる非常に優れた商品です。

取り付けは写真のようにサブフレームの締結ボルトに取り付けていきます。茶色いのは汚れではなく、専用のグリスです。

リアに関してはトレーリングアームの付け根に1箇所取り付けます。こちらも遊びが少なくなることで乗り心地の向上が見込めます。

お客様のお車には、リアにもスタビライザーが装着されていました。これによりコーナリング時の安定感は大幅にプラスされています。リジカラとの相乗効果も非常に期待できますね。ちなみにですが、こちらのパーツはアメリカ専売の特別仕様車『Plus Performance package』に標準装備されていたもので、知る人ぞ知るUSトヨタ純正パーツです。

リジカラと同時にフロントのスタビライザーも交換していきます。今回はお客様からのご要望で、プリウスα純正のスタビライザーに交換していきます。写真ではわかりにくいですが、プリウスαのスタビライザーは30プリウスのものより若干太く、重量も重いです。硬さが出るためコーナリング中のアンチロール効果は高いものと思われます。

こちらはスタビライザーブッシュの同時交換で、無加工での装着が可能です。普段は全く見えない部分ですがお客様のこだわりが光るメニューとなりました。

お客様のお車は今回のメニュー以外にも、G’s純正のシャーシブレースなども装着されており、剛性アップにはかなり拘られている印象でした。昨今では新車のカタログにも『ボディー剛性』に触れられているケースが多いのですが、ボディー剛性は乗り心地に大きく影響する要素です。日本車に関してはボディーやシャーシの剛性が柔らかめなイメージもあって、なんとなく車全体で路面からの衝撃を受け止めている感覚も強いです。

欧州車の場合はボディー剛性も高めで足廻りが良く動く印象があり、街乗りはもちろんですが高速道路などでの安定感は非常に優れたものがあります。お客様もプリウスに乗られる前は欧州車を乗り継いでおられた経緯があり、プリウスもそのような乗り心地に近づけたいというお気持ちがあったようです。

リジカラ装着前と装着後に比較試乗をさせて頂きましたが、リジカラ装着前は写真のTRD製のショックアブソーバでも突き上げ感が強く感じました。対してリジカラ装着後は突き上げ感が軽減され、段差を超えた際のスムーズさは別物にも感じました。それに加えてスタビライザーの強化でコーナリング時の安定感も抜群です。

30プリウスに関しては、ノーマル状態での足廻りの剛性やボディー剛性に関しては完成されているという感じでは無いため、今回のようなアップグレードの効果は体感しやすいです。見えない部分ですがこのようなカスタムはオーナー様にとっては非常に満足度が高いですので、気になった方はぜひお気軽にご相談いただければと思います。

それではメンテナンスの続き、Part2ではエンジン周辺のメンテナンスです。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service 

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