60プリウスに乗ってみて感じたこと。

プリウスの最新モデルとしてデビューし、1年以上経過してしまいましたが、納車されてから1,000kmほど走行しましたので、率直に感じたことからレポートを始めていきたいと思います。

評判通りの動力性能。

弊社のデモカーになったZグレードは、プリウスとしては初めて排気量2リッターのエンジンを搭載し、走りを強化したモデルとなっていることは、前評判でご存じの方は多いかと思います。弊社では30系プリウス、50系プリウスのエコカーという魅力とは別に、ドライブする楽しさを追求するという観点で、足回りの強化やボディの強化、そして簡単なエンジンチューニングパーツの装着など、プリウスというクルマの新たな可能性を模索し続けていました。

そんな中でデビューした60プリウスは、まさにハイブリッド車の新たな可能性を見出すかのような仕様で、実際にドライブするとその走りの良さには驚きました。特にエンジンパワーが重要となる高速道路では、パワーにゆとりを感じます。アクセルを踏み込まずとも軽くスピードに乗り、コーナリング姿勢も非常に安定感があります。

余裕のあるエンジンパワーと、それを受け止める足回りと強化されたボディは、ハイブリッド車の常識を変え、新たな楽しさを我々に教えてくれるのではないかと、弊社では考えています。

燃費性能に見えるメーカーの工夫。

エンジンの排気量や、装備されるホイール系が大きくなったことで、気になるのは『燃費』です。こちらに関しては我々としても『悪くなって当たり前』と思っていました。ただ、不利になる条件が出る中でも、タイヤを細くすることで転がり抵抗を低減したり、空気抵抗を減らすデザインにされたり、高速道路では時速80km以上で走行していても、下り坂やアクセルオフ時はEV走行に切り替わることで燃費をよくする工夫が凝らされていました。

スポーティーになったとはいえ、燃費はプリウスにとって重要なポイントになると思いますので、この辺りの配慮にはメーカーの気配りを感じました。今後も長期的い燃費レポートはしていきたいと思います。

質感と価格について。

続いてお話しするのは、従来モデルよりも上昇した価格と、それに質感は伴っているかというお話しです。今回の値上がりには勿論性能的な進化も加味されていると考えられますが、それよりも物価上昇による影響も感じます。そのため、400万円近くなった車体にも、高級感を強く感じることはなく、むしろ先代の50系の方が質感が良く感じる部分もありました。

300万円台後半の車両は、これまでミドルクラス以上の価値を感じましたが、これからはこのぐらいの価格帯のモデルが基本になっていくのではないかと、今回のプリウスを見て感じました。ただ、全体的に質感が悪いというわけではございません。内装の手触りや飽きのこないようなシンプルなデザインは、後から取り付けるアクセサリーで個性を演出するも良し、ノーマルの状態を保ってシンプルに維持していくも良しというような、万能性を感じます。

洗練された安全装備と運転支援。

最後は、昨今でも重要視される”安全面”についてです。自動ブレーキや車両周辺に張り巡らされたセンサー類は、先代の50系プリウスよりも進化しています。歩行者の発見も早く、事故のリスクも軽減されているように感じました。

また、60系プリウスでは高度な運転支援が装備され、高速道路で走行レーンを自動的にトレースし、言ってしまえばほぼ”自動運転”のような状態での走行が可能です。これによって長距離移動でも非常に疲れにくく、高燃費も相まって自動車での旅行がさらに楽しくなるのではないかと思います。

弊社としてはプリウス専門店として、この魅力あふれる60系プリウスを大切に考えていくことは勿論ですが、歴代プリウスのことも忘れてはいません。最新モデルの良いところをヒントに、歴代のプリウスにも取り入れられる部分は積極的に取り入れていきたいと思います。

また、プリウス好きの皆様には、60プリウスをよりご理解いただけるように、これからもあらゆる観点からレポートしていきたいと思います。60プリウスの記事もぜひ楽しみにしていてください。よろしくお願いいたします。

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