もしもの急ブレーキにも備えて、30プリウスブレーキのリフレッシュと強化。
プリウスには回生ブレーキというモーターを使用するブレーキの恩恵によって、ブレーキパッドの消耗が少ないという特徴があります。そのためブレーキパッドやディスクローターの消耗は比較的少ない一面もあります。昨今ではブレーキのメンテナンスの時期が訪れている車両も多く、その一例を紹介したいと思います。
長持ちするブレーキパッド。
プリウスのブレーキパッドは、回生ブレーキというモーターでのブレーキの恩恵によって長持ちすることが多く、弊社の感覚的には15万km以上新車時のブレーキパッドが残っているケースも多いです。

昨今では、長持ちしていたブレーキパッドの寿命を迎えている車両が多くなっていて、長持ちしていた反面で、その周辺の部品の交換が必要になるケースも多くなっています。今回のお客さまのプリウスも走行距離が17万km、ブレーキパッドは交換がおすすめと言える残量になっていました。これからも長く乗り続けたいというご希望もあり、周辺の部品交換と強化も行っていきます。
もしもの時の制動力。
30プリウスにブレーキの強化が必要か、という点についてですが、主に油圧のブレーキが作動するシチュエーションとしては、停車する寸前や、回生ブレーキが動作しない低速走行時、バッテリーの充電が満タンになる長い下り坂、そしてもう一つが『急ブレーキ』を踏んだ時です。

インチアップしてホイールが重くなっている車両などは特に、強くブレーキを踏んで油圧ブレーキが作動した時の制動力の物足りなさを感じることがあります。急ブレーキの際に早く止まれるということは、事故を防ぐことができる可能性にもつながります。

今回はブレーキパッド、ディスクローターの交換タイミングに合わせ、DIXCEL製のパーツでアップグレードを行います。スリットと言われる溝が入ったディスクローターは、見た目のスポーティーさだけでなく、制動力が向上しますので、もしもの時の安全性にもつながります。ただ、使用するブレーキパッドによっては、溝がないブレーキローターに比べてブレーキダストの増加、ブレーキパッドの消耗が増えるなどの側面もございますので、この辺りは価値観や求められる性能に合わせた部品選びがおすすめです。
また、交換前のブレーキパッドの減り方にムラがあったこともあり、ブレーキキャリパーのオーバーホールも行わせて頂きました。昨今ではブレーキパッド交換時にオイルシールを傷つけてブレーキオイルが滲んでいるケースも増加傾向ですので、長くプリウスに乗りたいとお考えの方はこのような作業もおすすめです。
長い目で見たメンテナンス。
ブレーキのメンテナンスだけでなく、プリウスに長く乗りたいとお考えの場合は、メンテナンスが必要な箇所を少し広い視野で見ていただくことも大切です。自動車の部品は、単体で動作する部品は少なく、あらゆる部品が関連して動作をしていることが多く、車体が古くなればなるほどその周辺のパーツのメンテナンスも大切になります。

今回のようなブレーキパッドの交換がメインの作業でも、先の事を考えればブレーキキャリパーのオーバーホールやディスクローターの交換など、先手を打つタイミングの見極めも非常に重要です。弊社ではその車両に必要なメンテナンスを1台1台に合わせて行わせて頂きますので、気になる箇所がある方はお気軽にご相談ください。
最後になりましたが、お客さまには愛知県より、リピートでお越しいただきました。遠方から複数回のご来店を重ねて頂き誠にありがとうございます。

初見の頃に比べておクルマの状態も良くなっていて、普段のドライブも少しづつ楽しく安心できるものになっているのではないかと思います。今後も気になる点がございましたらお気軽にご相談いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
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