長く安心して乗り続ける為の車検、30プリウス前期型。Part.1
皆様は今のられているプリウスにどのくらい乗り続けたいとお考えでしょうか?今回のお客様はできるだけ長く乗り続けるために、日々のメンテナンスに力を入れておられます。
長く乗るための分岐点。
今回ご依頼いただいたお客様のプリウスは走行距離が約16万km、今回の車検までにサスペンションの交換、ハイブリッドバッテリーの交換、ウォーターポンプの交換などは済まされていて、長くプリウスに乗り続けるための準備は着々と進んでいる車両です。

30プリウスがデビューしてから今までの15年と、これから先の5年、10年では起こってくるトラブルの状況も変化してくることが予想されます。お客様の場合は『現状乗り換えたい車が無い』と仰られていて、長く安心して乗れるよう、ある程度先を見越してトラブルを未然に防ぐ予防整備を続けておられます。
昨今では走行距離が多くなったり、年式が古くなってきていることもあり、乗り換えるべきか乗り続けるべきかと悩んでおられる方も多くなっています。どちらの選択が正しいかは皆様それぞれだと思いまが、現在乗られているプリウスを気に入っている場合は乗り続ける選択をされる方も多いです。弊社としても愛着のあるプリウスに乗り続けたいという選択は無駄ではないと考えておりますので、そのようなお客様にはできる限り協力したいと考えています。
走行中は絶えず動いている部分。
今回の車検でも予防整備を行っていきます。最初に交換するのは『ハブベアリング』です。ハブベアリングはタイヤがスムーズに回転するために備わる部品で、走行中は絶えず回転している消耗部品です。交換の目安としては、走行中に異音が発生した場合が殆どとなりますが、異音が出る前でも新車時と比べ回転の抵抗が増えたり、滑らかさは徐々に失われていきます。

写真はフロントのハブベアリングです。フロント側はドライブシャフトが貫通している構造で、リフトで上げた際にタイヤを空回ししても異音が発見しにくいです。ただ、写真のような錆が多く発生している場合は、錆が少ない車と比べて寿命も短くなる印象はあります。

リア側は駆動輪では無いため、構造が少しシンプルになります。こちらも錆が多い車両は異音が発生しやすい印象です。走行距離的には20万km無交換で済む車両もあれば、10万kmを過ぎて異音が出ている車両も見受けられました。

新品のハブベアリングには特に防錆処理などはされていないため、締め付け前に簡単な防錆剤を塗布しています。

リアのハブベアリングを取り外したところです。ハブベアリングはリアのアクスルに備わるため、アクスルに錆が多い場合でも交換時間に影響が出ます。

リア側も新品に交換です。交換前から大きな異音はありませんでしたが、交換後は回転もすごく滑らかに感じます。ハブベアリングは部品代金、工賃ともに少し高額にはなりがちです。今回は少しでも工賃を節約するために、同時に交換した部品を次回で紹介したいと思います。
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