バッテリーの異常と決めつける危険性について解説します。

30系プリウスで年々増加している『ハイブリッドシステムチェック』の表示がスピードメーターに表示される異常、多くの場合はハイブリッドバッテリーの問題ですが、そうで無いケースも存在します。今回はバッテリーの異常と別の問題を併発していたケースを紹介していきます。

異常をごまかす危険性について。

ハイブリッドバッテリーの異常である場合の症状としては、アイドリングストップせず、エンジンのみでの走行となる状態になることが特徴です。その為、異常が点灯したまま乗り続けている方もおられます。また、異常をリセットすれば一時的に異常が消えた状態でも走行できるため、補機バッテリーのマイナス端子を抜いて強制的にリセットをされるケースも少なくありません。強制的にリセットしてしまった場合は、その後コンピュータで点検しても履歴が残らないケースも多く、故障診断が少し難しくもなるため異常の原因が見落とされてしまったりもします。今回ご来店いただいたお客様はスピードメーターにハイブリッドシステムチェックの表示が出るたびにご自身でリセットを繰り返しておられました。そんな中で2つのトラブルが少しづつ進行していたのです。

致命的なトラブルを避ける為に。

今回お客様は当店にご来店頂く道中で『異常が発生した時にエンジンが始動できなくなった』と仰られていました。通常ハイブリッドバッテリーの異常ではエンジンが始動できなくなることはありませんが、お客様はいつものようにバッテリーのマイナス端子を抜いてリセットされたようです。

実はこのエンジンが始動できなくなった異常はハイブリッドバッテリーでは無く、エンジンのウォーターポンプの不具合でした。こちらが異常を起こした場合は、エンジンのオーバーヒートを防ぐためクルマがエンジンを始動させないような保護プログラムが働きます。それをリセットしてしまうと無理矢理に走行を続けてしまうことになり、非常に危険です。

ただ、ハイブリッドバッテリーも同時に異常を起こしていたので、こちらも新品に交換していきます。ハイブリッドバッテリーに関しても異常をリセットし続けて走行するのは、バッテリーに大きな負担となる為良くありません。

ここ最近は夏場の平均気温も上昇傾向で、エンジンの冷却システムにも負担が増えています。冷却系のシステムはプリウスにとっても非常に重要なので、冷却水の交換を始め、定期的なメンテナンスを行って頂きたく思います。

先日Youtubeの動画にも冷却系の動画をアップしました。長く安心してお乗り頂く為にも重要なポイントですので、、是非ご覧下さい。

最後になりましたが、今回は大阪府からご来店いただきました。走行距離も20万km近いお車ですが、ツボを押さえたメンテナンスを行えば長く乗っていただけそうなお車でした。当店ではお客様のお車の現状に合わせたメンテナンスを行いますので、これから長く乗り続けたいとお考えの方も、乗り換えのタイミングが決まっていて無駄使いをしたく無いとお考えの方もお気軽にご相談ください。この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。

作業内訳 平成24年式 プリウス 走行距離226,500km

エンジン側ウォーターポンプ交換

冷却水交換

ハイブリッドバッテリー交換

作業期間 1泊2日 無料代車有り

お問い合わせ、お見積もりは『コチラ

Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service 

〒623-0046 京都府綾部市大島町坂尻2番地

Tel:0773-42-6921 

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