長く安心して乗り続けるための車検、30プリウス前期型 Part.2

前回に引き続き、30プリウスに長く安心して乗り続けるための車検レポートです。前回のハブベアリングに続いて、予防的な整備の紹介です。

長い目で見たメンテナンスが重要。

今回ご依頼いただいたメニューの中で、ハブベアリングに続いて大物となるのがブレーキ周辺のメンテナンスです。ブレーキのメンテナンスが必ず必要になる場合の事例としては、ブレーキパッドの消耗、ディスクローターのサビや摩耗、ブレーキキャリパーからのオイル漏れ、固着による引きずりなどが挙げられます。

今回の場合は大きな不具合はありませんでしたが、写真のブレーキキャリパーを固定しているブラケットのサビが多く、放置すると固着する可能性が見られました。このような錆を放置したままブレーキパッドの交換が行われていることも多く、せっかくの新品パーツの寿命を縮めたり、本来の性能が発揮できていないケースも見受けられます。

今回はお客さまからも長く安心して乗るためのメンテナンスのご依頼でしたので、サビが多いブラケットは新品に交換し、ブレーキパッドやブレーキディスクローターも新品に、ブレーキキャリパーのオイルシールも劣化が見られたため内部のオーバーホールも行っています。

交換後のブレーキフィーリングも良く、低速走行時の違和感もありません。もしもの急ブレーキをかけなければいけない場合も安心です。ブレーキのメンテナンスは、ブレーキパッドの残量しか見られていない整備事例も多いですが、回生ブレーキの恩恵によって一般のクルマより動作頻度が少ないプリウスは、ブレーキの動きが悪くならないようなメンテナンスが重要です。走行距離が多くなっている車両は節目を迎え、このようなメンテナンスが必要な個体が多いのも現状です。

快適性を大きく左右するポイント。

最後に紹介するのが『タイヤ』です。今回は安定感や雨天時の性能、快適性のバランスを考え、国産メーカーのタイヤを使用します。今回装着したTOYO トランパスMPZは、基本的にはミニバン向けのタイヤとなります。

ミニバン用タイヤはタイヤのサイドウォールの剛性が高く設計されているため、タイヤの内減りや外減りが比較的少なく、カーブでのふらつきも少なくなる印象です。一般的なエコタイヤよりも少し乗り心地は硬く感じるかもしれませんが、好みによってはこちらの方が良いと感じる方もおられるかと思います。

タイヤは乗り心地や燃費、ロードノイズなどクルマの快適性に大きく関わるパーツです。プリウスの色々な部分に改良を加えていく前に、最初に向き合って頂きたい部分となります。良いタイヤはコストがかかるのは事実ですが、タイヤの妥協によって無駄な出費を招くこともございますので、ある程度はプリウスにあったタイヤを選択していただくことがおすすめです。

乗り続けることのメリット。

最後になりましたが、今回のお客さまには奈良県よりリピートでご来店いただきました。日頃のがら初めてご来店頂いた時から、『このクルマには長く乗り続けたい』とお話しされていて、気になる部分や先々でトラブルが起こる可能性がある部分を先行してメンテナンスしていただいたりと、メンテナンスの甲斐もあり非常に良い状態でプリウスにお乗りいただいているお客さまです。

発売から年月が経過している30系プリウスにメンテナンス費用を注ぎ込むことに対して無駄であると考える方もおられるかもしれませんが、実際に所有するとその良さに惹かれ、長く乗りたいというお客様は年々増加しているように感じます。自分自身も非常に優秀な設計の車両で、これからも生存し続けるモデルであると考えています。

弊社ではプリウスのメンテナンスを得意としていますが、特に『プリウスを大切にしたい』というお客様と今後もつながっていきたいと考えています。出来るだけ長く乗りたいという方、気になる部分をリフレッシュして気分良く乗りたいという方はお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。

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