走行距離が少ない車両の車検 、30プリウスG’s
30プリウスにも、走行距離が2万km代といった『掘り出し物』的な中古車が存在します。今回のお客様のお車も、そういった低走行車です。
走行距離と経年劣化。
今回ご来店いただいたお客様のプリウスの走行距離は、2万km代前半とかなり少なめです。中古車を購入する上で状態の判断基準として挙げられるのが走行距離ですが、年式が古くなってきている30系プリウスでは、『一概に走行距離だけで判断できるのか』と疑問に思う方もおられるのではないでしょうか?
今回は車検でのご来店でしたので、各部の状態を見ていきたいと思います。

ブレーキに関しては、軽い錆が出ています。ディスクローターは大きな減りや段付きなどは無い状況です。

ブレーキパッドについては、写真のように内側と外側を比べると偏摩耗が見られます。ブレーキパッドの消耗は走行されるシチュエーションによっても変わりますが、渋滞の多い街中の走行では意外と消耗が早くなることも特徴です。偏摩耗についてはブレーキキャリパーの動きが悪くなっている事も原因の1つです。

写真のロアボールジョイントのブーツには深めの亀裂が見られました。このような部分は走行距離的なところのダメージと、経年劣化によるダメージも起こります。車検の基準では破れがないため必ず交換が必要というわけではありませんが、この先の2年間の走行距離が多くなる見込みだという事でしたので、予防的に交換をしていきます。走行距離が少ない場合でも、理想的な状態で乗るにはある程度のメンテナンスは必要です。中古車を選ぶ際は、一概に走行距離で選ぶのも難しい段階になっているとも言えます。
先の2年間に合わせたメンテナンス。
『車検』の方法、ルールに合わせてしまうと、『その場しのぎ』的なメンテナンスになりがちなのが、日本のクルマ業界では多い傾向ではないかと感じています。車検から1ヶ月経過したばかりなのにゴムブーツが破れていたり、足回りから異音が出ていたりする車両をみかける事もあり、そのような車両は『車検の日』だけで見た整備が行われていると言えます。

そんな中で、『車検を行ったから安心』と思っている方が多いのも現状で、弊社では車検と安心してお車に乗るためのメンテナンスは別物と考えています。車検の日の状態を見て、そのお客様がその先の2年どのような状況でプリウスを使われるのか、プリウスをどのような状態で乗れるのが理想かなど、あらゆる観点から最適なメンテナンスを進めていきたいと思います。

今回は車検の整備以外にも、ドライブを楽しくしてくれるような補強パーツなどの取り付けもさせていただきました。適切なメンテナンスはもちろん大切ですが、毎日のドライブを少しでも楽しいものにするという面も非常に大切です。車検でお車をお預かりするタイミングでのアップグレードもお気軽にご相談ください。

最後になりましたが、今回は奈良県より、リピートでのご来店となりました。これからお仕事でたくさんの距離を走られる予定ということで、低走行のお車を手に入れられた上で、安心して乗れる内容でメンテナンスをさえて頂くこととなりました。内装の使用感は少なく、低走行車の魅力を感じることができる車体ですので、これから長く乗り続けていただけるのではないかと思います。今後も気になることがございましたらお気軽にご相談ください。この度は遠方からのご来店誠にありがとうございました。
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