より快適な走りの為に、NHP10アクア、フロント足回りのメンテナンス。
愛車の状態は常に良く保てているのが理想です。今回のお客様は、常に愛車をベストに近い状態で維持されています。
予防整備の大切さ。
クルマの整備やメンテナンスの頻度、タイミングは皆様それぞれ異なります。壊れて動かなくなるまで放っておく方もおられれば、走行距離を基準にメンテナンスをされる方、一般的なメンテナンスのタイミングよりも早めに行い、尚且つ性能を高めるためのパーツチョイスをされる方など、かけられるご予算も様々です。
今回のお客様は、その中でも『早めのメンテナンス』を行なっておられるお客様です。愛車の状態は常にベストに近い方が良い、といった価値観をお持ちのお客様です。
今回ご依頼いただいたのは、フロントのハブベアリングの交換、ブレーキローター、ブレーキパッドの交換です。どれも異常があっての交換ではなく、異常が起きる前の予防整備となります。
異常が起きる前の整備が必ずしも必要か、と言われればそうではありません。ただ、ベストな状態の車両とそうでない車両を乗り比べると、その違いは明らかで、そういったメンテナンスの満足度、体感的効果はオーナー様本人にしか味わえないものです。毎日のドライブの快適さ、楽しさに関しては大きく変わってくるでしょう。今回はそんなドライブの楽しさを更に高めるべく、性能も少しアップするパーツも組み込んでいきます。
性能アップで得られる安心感。
まずはハブベアリングの交換から、アクアの場合は弊社でメインで扱うプリウスと違って、ハブベアリングのユニット交換ではなく、ベアリング単体を入れ替える形になります。
ハブナックルを取り外し、ベアリングが見える状態となりました。こちらを油圧プレスを用いて抜き替えます。
ハブに関しては、大きなダメージがなければ再利用が可能です。プリウスよりも部品価格は安価になりますが、作業の手間が少し多く、作業時間は長くなります。
ベアリングの交換が終われば逆の手順で組み付けます。ハブベアリング交換の際にブレーキキャリパーやローターの取り外しを行うため、ついでの作業としてブレーキローター、ブレーキパッドの交換を行わせて頂きました。パーツは純正品ではなく、DIXCEL製のスリットローター(SDタイプ)と、ブレーキダストの発生が少なく、純正品よりも制動力も高くなるMタイプのブレーキパッドの組み合わせです。アクアもハイブリッド車ですので、モーターでの回生ブレーキの恩恵が大きいですが、急ブレーキの時などは油圧ブレーキの効きが制動距離に関わります。危険を回避するための性能アップとしても、ブレーキのアップグレードはおすすめです。メンテナンスのタイミングに合わせたアップグレードは安心感が高まるだけでなく、無駄な工賃を省く点でもおすすめです。
大切に思う気持ちは必ず返ってくる。
クルマという物は不思議なもので、手放すと決めた瞬間に調子が悪くなったり、車内が汚れていたり外装が傷だらけのクルマに限ってトラブルが多かったり、多くのクルマと接しているとそのようなケースに遭遇することが本当にあるのです。
今回のお客様のように、日頃から手入れが行き届いている車両は、見た目から感じる雰囲気、乗り味共に非常に良く感じます。それはオーナー様の思いにクルマが応えてくれているような、言葉では言い表せない何かを感じることができます。
今回のようなメンテナンスだけでなく、日頃の洗車や車内の掃除、簡単に出来ることを丁寧に行うことだけでも、クルマの調子は必ず変わってきます。また、常にベストな状態に保つことで、小さなトラブルも発見しやすく、結果的に修理代金が削減できるという事にも繋がります。今回のお客様のような事例が全ての方にとってベストであるとは言いませんが、クルマを生業とする我々にとっては素晴らしい事例だと思います。
最後になりましたが、今回もメンテナンスのため、三重県よりお越しいただきました。こちらのお客様はご夫婦でカーライフをエンジョイされています。『妻には内緒で…』というご相談が多いというのも大きい声では言えませんが、車好きとしてはお互いの理解があるというのは非常に嬉しいことだと思います。今後もお二人のカーライフに関わっていけるよう、日々知識を高めていきたいと思います。今回も早めのメンテナンスのご相談をいただき誠にありがとうございました。
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Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service
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