プリウスのブレーキメンテナンスの重要性について
“ブレーキパッドが減らない”というのもプリウスの魅力の1つです。消耗が少ない分メンテナンスが後回しにされがちでもありますので、今回のブログではプリウスのブレーキメンテナンスのポイントをまとめていきます。
お財布にもエコ、減りにくいブレーキパッド。
プリウスはエンジンと電気モーターで走行するハイブリッド車であり、モーター走行するための電力を発生させる仕組みとして、モーターの発電時の抵抗を利用する『回生ブレーキ』という機能が備わります。プリウスは、一定の力以上でブレーキを踏み込んだ場合と急ブレーキ時、これ以上はイブリッドバッテリーに充電ができないぐらいの充電量に達した場合など以外は、モーターによる回生ブレーキで減速します。
それによってブレーキパッドの消耗が少なく、20万km走行して初めてブレーキパッドを交換したという事例もございます。ただ、ブレーキパッドが減りにくいだけに、関連する部分のメンテナンスがされていない車両も少なからず見受けられます。次項ではブレーキパッド以外にメンテナンスが必要となる部分を紹介していきます。
基本的にはガソリン車と変わらない構造。
一般的なガソリン車では、ブレーキのメンテナンスとしてブレーキパッドの交換、パッドが当たるブレーキローターの交換、ブレーキパッドを押すピストンの錆などによる劣化、ブレーキオイルが漏れないように付いているシール類の劣化、などが挙げられます。足回りに付く油圧ブレーキを構成するパーツは、プリウスでもほぼ同じで、これらの基本的なブレーキのメンテナンスは必要になります。
特に、積雪が多い地域では、冬季に融雪剤が路上に撒かれることも多く、新車から年月が経った車両では錆による被害も多いのが現状です。そして錆を放置することでその被害が多岐に及び、関連する多くの部分のメンテナンスが必要になるケースも少なくありません。
錆がなくとも、経年劣化は必ず起きますので、シール類の劣化によるオイル滲みなども起こります。定期的な点検による状態の観察や、日頃のドライブで感じる些細な変化など、ブレーキに関しては気を配りたいところです。
メンテナンスだけでなく、アップグレードするメリットについて。
スポーツカーでは、ブレーキの強化は定番のカスタムメニューで、ハードなブレーキングにも耐える耐熱温度の高いブレーキパッドや、摩擦力や冷却性能を考えたスリットローター、ドリルドローターなどのブレーキチューニングも盛んに行われます。
回生ブレーキを多用するプリウスにはあまり意味がないのでは? と思われる方も多いかもしれませんが、プリウスにもブレーキをチューニングするメリットがあります。
例えばホイールの汚れが少なく、尚且つブレーキの機器が良くなるブレーキパッドや、急ブレーキの際の制動力を少しでも高めてくれるスリットローターなどの装着は、当店でも非常に人気があるメニューとなっています。低速走行時のブレーキタッチがキツく感じる通称『カックンブレーキ』も、高性能なブレーキパッドを装着することで比較的マイルドになります。
ブレーキのカスタムも安価では行えませんが、中古車を購入する際や、10万km以上走行して、この先は今までと違った性能を求めたいとお考えの方にとっては、メンテナンスとアップグレードを絡めていくチャンスとも取れます。当店では、メンテナンスとアップグレードのタイミングをシンクロさせるご提案も得意としていますので、この辺りもお気軽にご質問いただければと思います。
特性や好みは人それぞれ、皆様に合ったメンテナンスを。
メンテナンスやアップグレードは、勿論徹底的にすれば良い結果を得られます。ただ、予算をかけすぎても全ての方がご満足いただけるとは限りません。当店では、皆様それぞれに合ったメンテナンス内容や、カスタムメニューが必ず存在すると考えています。たとえブレーキパッドだけの交換であっても、この先どのくらいプリウスに乗り続けたいか、通勤距離や地形、速度域はどの程度か、足回りの仕様、ホイール、タイヤサイズはどの程度か、など様々な要素を踏まえてメンテナンスプランをお客様と共に考えていきたいと思います。
今回のブログの内容に準じた内容の動画もYoutubeにアップしていますので、ご興味のある方は是非ご覧いただければと思います。
プリウスにとっても重要な役目を果たす”ブレーキ”、常にベストに近い状態を保って、安心快適なプリウスのある生活を過ごしてください。最後までご覧頂き誠にありがとうございました。
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