ハイブリッドバッテリーが発火?! 異常を誤魔化し続ける事の危険性について。

皆様こんにちは、お世話になっております。日頃より当店のブログをご愛読いただき誠に有難うございます。初めての方もご訪問誠に有難うございます。こちらはプリウス専門店Kyoei Japan』のスタッフブログになります。プリウスの修理パーツの取り付けイベント情報などを不定期で更新させていただいております。

今回のブログのタイトルは少し不安を煽るようなものですが、先日当店に入庫した車両で起こっていたトラブルについてご紹介いたします。

『ハイブリッドシステムの異常が点灯しましたが、とりあえずリセットして乗り続けても大丈夫ですか?』こちらは当店によく寄せられるご質問ですが、そちらの答えにもつながる内容ですので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

当店のブログを日頃からご覧になっている方であれば、ハイブリッドバッテリーの内部がこのような28個のモジュールで構成されていることはご存知かと思います。初めてご覧になった方も写真のように、7.2V を発生するモジュールが連結されている事を知っていただければと思います。

ハイブリッドバッテリーに異常が起こった際には『電池内部異常』と呼ばれる、モジュールの電圧にばらつきが発生したことを検知したことで発生する異常が点灯します。メーター表示には『ハイブリッドシステムチェック』と表記が出ます。

この時に故障診断機でチェックをすると、モジュールの中の1つの電圧が低く表示されている事が多いので、『28個のモジュールのうち1つが異常を起こしている』という解釈が一般的になっているのですが、これには1つ落とし穴があります。

多くの方がこの時に見る数値は、異常が発生した瞬間をコンピュータが記憶している数値(フリーズフレームデータ)で、その後リアルタイムで数値を見ると電圧に大きなバラつきが無いことも多いのです。よく中古バッテリーの商品説明欄に『診断機にてチェック済み』と書かれ、電圧のバラつきが無い数値の写真が添えられているパターンを見ますが、これに関しては一概に『安心とは言えない』のが本当の話です。

特に30系プリウスに関しては、異常を起こしたバッテリーを点検した際に、28個のモジュールのうちほとんどの性能が低下している場合が多く、異常を検出した際に電圧が低かった部分だけを修理してもすぐに異常が再点灯してしまう場合が多いです。

当店で回収したバッテリーモジュールの1部、これだけあっても使えない基準値の物が多いです。

その為当店では、在庫バッテリーの中から選りすぐって28個のモジュールを選び、最適な方法で組み立てる手法でリビルトハイブリッドバッテリーを製造、販売しております。

こちらは先日当店でハイブリッドバッテリーの交換をさせて頂いたお客様のプリウスから取り外したハイブリッドバッテリーで、1箇所穴が空いているモジュールがありました。

分解すると下部はこの通り、発火した痕跡がありました。このお客様はハイブリッドバッテリーの異常が発生してからおおよそ7万kmほど故障をリセットしながら修理を行わずに乗り続けていたそうです。ハイブリッドシステムに異常が発生した際には、バッテリーへの負担を少なくする運転に切り替わるのですが、異常をリセットしてしまうと通常通りに充放電を行います。

その為、不具合を起こしたモジュールには負担がかかってしまい、このような事態を引き起こしたと思われます。いつ発火が起こったのかは判断できませんが、異常をむやみに消し続ければこのような事態が起こり兼ねません。

異常を消し続けた場合の危険性はお分かり頂けたかと思うのですが、当店として懸念しているポイントはもう一つあって、それは『ダメな部分だけ交換した』と謳われているリビルトハイブリッドバッテリーです。

当店に入庫する30系プリウスから取り外したハイブリッドバッテリーを分解前に点検した際に、異常が発生した際にコンピューター上で不具合が確認できたモジュール以外にも著しく性能が低下しているモジュールがあるのも事実です。

新しくバッテリーを積み替えた場合はリセットされた状態でスタートしますので、性能が低下してしまっているモジュールに負担をかけてしまうことになります。そのため、今回のような事態を起こしてしまうリスクが少なからずあると言えるのです。

昨今ネットニュースやYoutubeの動画などでも『日本は物価が安い』と言われ始めています。そんな中で工夫してコストを削減し、価格設定をされている商品が多いのも事実ですが、単純に粗悪な物が出回っているのは自動車業界だけでは無いと思うのです。自動車の整備不良は命に関わる問題です。プリウスのハイブリッドバッテリーは後部座席の下にあるので、万が一発火すれば同乗者の方を危険に晒してしまう事に繋がります。

今回の事例で皆様の不安を煽るような形になってしまい申し訳ございませんが、皆様が今後修理の方向性を決める上での知識としてお持ち頂ければと思い、こちらの情報を公開しました。ハイブリッドバッテリーを修理する上でどのような方法が最適なのか、少しでも迷いがある方はお気軽にご相談いただければと思いますので、よろしくお願い致します。

最後まで読んでいただき誠に有難うございます。こちらのブログに辿り着いた方は、プリウスに関する何らかのトラブルや、今後起こりうるトラブルについて気になる事や不安を抱えられているのではないかと思います。当店のブログには、トラブルの情報や、修理事例、プリウスの特性など、たくさんのブログ記事を作成しております。皆様のお悩みを解決する為のツールになればと思いますので、1度ご覧になってみてください。また、修理のお見積もりなど、下記のリンクよりお気軽にご相談いただければと思いますので、よろしくお願い致します。

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〒623-0046 京都府綾部市大島町坂尻2番地

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