30系プリウスの発売から約3年後、プリウスの兄弟車となるコンパクトカーが発売されました。『アクア』という名を与えられたコンパクトカーは、燃費の良さ、扱いやすいコンパクトボディによって販売台数を伸ばし、今もなお人気車種として君臨しています。今回はそんな”アクア”を大切にされているお客様からご依頼いただいた作業を紹介していきます。

走行距離17万km、2度目の足回り交換。

お客様のNHP10アクアには既にTEIN製の車高調が装着されており、３〜４センチほどローダウンされた状態でした。ただ、最近では装着時よりも乗り心地が悪化している実感があったようで、今回足回りの仕様変更をさせて頂く流れとなりました。

大きな異音やオイル漏れなどは無く、あくまでも予防整備になります。ショックアブソーバも消耗品ですので、ベストに近い状態で長く乗り続けるためには定期的な交換や、オーバーホールは必要となります。

今回リフレッシュの為に装着させて頂いた足回りは、車高調では無く、KYB ローファースポーツ＋ スプリングキットです。こちらの商品は純正形状でローダウンに対応した特性のショックアブソーバに、専用のローダウンスプリングが付属します。リアのショックアブソーバには減衰力(ショックアブソーバの効き具合)調整ダイヤルが装備され、乗り心地の微調整も可能です。

お客様のアクアには写真中央に写る補強パーツであるストラットタワーバーや、下回りの補強もしっかりと装備されていた為、今回装着させて頂いたローファースポーツとの相性も抜群でした。交換後の試乗でお客様から『かなり良いですよ』とご感想もいただけました。燃費の良いアクアだからこそ、乗り心地も楽しさも両立できれば嬉しいですね！

昨日パーツだけでなく、美しさにもこだわる。

今回お客様が気になされていたのは足回りだけでなく、ヘッドライトのくすみに関してもご相談頂いておりました。ヘッドライトの黄ばみはコンパウンドなどで磨けば一時的には綺麗になりますが、一定の期間が経てばまた黄ばんでしまいます。ヘッドライト専用のクリア塗装なども耐久性が見込めますが、どうしても内部のメッキの劣化や細かい傷を埋めることはできません。

今回はお客様からのご希望で最も確実に綺麗にできる新品レンズに交換させて頂きました。レンズのクリア感、メッキの輝き、これ以上のクォリティはありません。艶があるボディも相まって、年式を感じさせない仕上がりとなりました。

初代アクアもまだまだ現役。

コンパクトなサイズに、20プリウス譲りの余裕のあるパワーユニットを装備し、低燃費で扱いやすいアクアはまだまだ根強い人気を誇っています。新車から大切に乗り続けておられるお客様も多く、当店としても今回のようなメンテナンスに力を入れていきたい車種であります。アクアも新型にフルモデルチェンジしておりますが、あくまでもクルマの価値を決めるのはオーナー様で、いくら年式が古くなろうともオーナー様が決意し、望まれるカスタムやメンテナンスは決して無駄遣いではありません。

最後になりましたが、今回のお客さまには大阪府大阪市よりご依頼いただきました。今回で3回目のご来店で、初見の時から綺麗なアクアだなと思っておりましたが、今回のメンテナンスでさらに磨きがかかりました。この日は天気も良く、鮮やかなボディカラーと青空のコントラストが素晴らしく綺麗でした。全体的に状態も良好で、これからも長く乗り続けていただけると思います。この度はたくさんのメニューをご依頼いただき誠にありがとうございました。

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