『無ければ作る“特別仕様車“』Kyoei Japan的愛車紹介Vol.3

クルマ好きな方なら、新車が発売されるたびにそのスペックや装備品が気になるのではないでしょうか。自分好みの内装、外装、ボディの色合い、そして“限定車“などに見られる特別感のある装備。モデルが熟成した段階で、そのクルマの特徴を生かしつつ、痒いところに手が届いたようなモデルが発売されることも珍しくありません。今回は、そんな『特別仕様車』のようなクルマを世界にたった1台の愛車で作り上げたオーナー様のストーリーです。

ベース車両が中途半端に思えたから。

今回ご紹介させて頂くオーナー様の愛車は、2012年式のプリウスα、こちらの車両はZVW30系のプリウスの兄弟車となるモデルです。30系プリウスよりも室内空間が広く、7人乗りモデルも存在したことから、現在でも街中でよく見かける人気モデルです。

オーナー様がプリウスαを購入された理由としては、燃費が良いこと、大人が5人乗った状態でも沢山の荷物が積めることが主な理由だったそうです。ただ、プリウスαというモデルには『中途半端』な一面も感じられていたそうです。確かに、ジャンル分けで言えばステーションワゴンなのか、ミニバンなのか、なんとも言えない雰囲気であり、コンパクトで取り回しが良いという訳でもありません。

そんなオーナー様の思いは、『自分だけの特別な1台を作る』というストーリーの始まりに繋がっていきます。

仕事も趣味も共にこなしてくれる相棒。

オーナー様は、パートナーの方行かれるキャンプを休日の趣味とされています。また、お仕事で荒れた路面を走ることも多く、悪路での走破性を高めたいという希望を持っておられました。プリウスαは街乗り重視の設計ですので、まずは足回りの強化からスタートです。

悪路で下回りが地面や障害物と干渉するリスクを低減するためにオーナー様が選ばれたのが、Chu-hatsu Plus マルチロードというスプリング、こちらは純正スプリングと交換することで、車高が約2cmアップする商品です。面倒な構造変更手続きも必要無い、安心して使用できる商品です。組み合わせるショックアブソーバはリフレッシュと性能アップを兼ねてKYB New SRスペシャルを組み合わせます。若干重心が高くなりますが、純正ショックアブソーバよりも粘りがある特性で、コーナリングも安定感があります。

足回りにプラスして、車体中央のセンターブレースも強化品に交換です。これによってさらに足回りの動きが良くなり、乗り心地の向上、コーナリング時の姿勢安定化などメリットは大きいです。車高が上がり、次はバランスを整える外装メイクです。

あたかも 『カタログラインナップ』 されていたかのような佇まい。

オーナー様の掲げていたコンセプトとしては、『メーカーが作った特別仕様車』のような仕上がりです。プリウスαの『普通』なイメージに少しだけスパイスを効かせたような、やり過ぎてない感じでしょうか。

外装は3R3のレッドマイカメタリック、ツーリングセレクション純正スポイラー、そこに交わるフロントバンパー下部、リアバンパー下部はフラットブラックに塗装。

リアバンパー上部にはUSトヨタ純正のリアバンパープロテクターを装備、見た目のマッチングもさることながら、キャンプやお仕事の道具を積む際にリアバンパーを保護する役割も担う実用性に優れたアイテムです。

一見社外品に見えるフェンダーアーチモールは、プリウスα後期型に存在したモデリスタ クロススタイル純正の物、それをただ単に装着するだけでなく、差し色に合わせてフラットブラックに再塗装されています。

リフトアップされた車高と大径化されたタイヤの恩恵でSUVのような雰囲気に変貌したプリウスα、アクセントとなるエンブレムは輸出仕様のPrius Vエンブレムに、いかにも純正っぽいCROSS OVERエンブレムは、スズキ フレアクロスオーバー用を加工、そして各部の色合いに合わせたエンブレムのブラックアウト、文字を際立たせるためにメルセデスベンツのイリジウムシルバーに塗装されています。こういった細かい拘りがトータルバランスの良さ、そして『純正』っぽさを演出してくれます。オーナー様が語る『自分が乗って満足できるクルマを作る』ということ、次項では更なる拘りの装備を紹介していきます。

徹底的に愛車との時間を『楽しむ』

オーナー様の1番の趣味でもある『キャンプ』、テントを張るのも楽しいですが、昨今では『車中泊』も人気を博しています。プリウスαで快適な車中泊をしたいと考えたオーナー様は、非常に面白い装備を考えられました。

リアゲートを開けると棚にも見える木製の造形物が備わっています。これには秘密があって、

リアシートを前に倒し展開するとこのようにベッドに変身します。1枚目の写真でもわかるかと思いますが、収納時には問題なく5人乗車できる非常に優れた設計となっています。

プリウスαは室内高に余裕があるため、快適に就寝することができそうです。これならキャンプの最中に悪天候に見舞われても安心感がありますね。

ベッドを展開していても、ベッド下スペースが活用できる点も良いです。これだけのオリジナリティーが溢れると、オーナー様にとってプリウスαは紛れもない唯一無二の存在です。愛車と過ごす時間が『楽しい』と語ってくれたオーナー様、どんな車種であっても、好きになること、楽しむことが後悔の少ないカーライフを送るカギになる、それを教えてくれるようなプリウスαです。

イメージを形にする喜び。

オーナー様とは、こちらのプリウスαがノーマル状態だった頃にお出会しました。その頃から『次はこうしたい』『この部分が気に入らないから変えたい』など、まずは仕上がった姿をイメージしながら話し合う時間がありました。前例がないカスタムメニューも多く、仕上がってみるまでわからないドキドキする場面もありましたが、『違ったらやり直せばいい』といった雰囲気すら感じることができ、楽しみながら進める事ができました。

そんな過程から完成したクルマの満足度はとても高いそうで、『このクルマに乗っている時間は幸せですよ』とお言葉をいただいた時には本当に有難い気持ちでいっぱいでした。

仕事に行くためのクルマ、キャンプに行くためのクルマ、あくまでもストーリーの主人公はオーナー様ですが、それを引き立ててくれる最高の相棒、これからもとっておきの時間を共にお過ごしいただければと思います。最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

2012 Prius α S Touring selection 

外装

Focus auto design バグシールド

Revier LEDウインカーユニット

エンブレムブラックアウト

アウタードアハンドル ブラックアウト

フロントグリル、 フォグランプベゼルブラックアウト

モデリスタ プリウスα 後期 クロススタイル フェンダートリム

フロントバンパー下部、ツーリングセレクションハーフスポイラー塗装

リアバンパー下部、ツーリングセレクションハーフスポイラー塗装

リアゲートスポイラー塗装

リアワイパーレスキット

USトヨタ純正 リアバンパープロテクター

足回り

KYB New SR スペシャル ショックアブソーバ (付随する純正パーツ新品に交換)

Chu-hatsu Plus Multi Road リフトアップスプリング

レイル ビートラッシュ センターブレース

タイヤ ホイール

シュナイダー SQ27 17×7 (センターキャップ塗装)

Dunlop GRANTREK AT-5 215/60R17

インテリア

オリジナル ベッドキット

カーボン調インテリアパネル

AQMF+ シフトスイッチ

エムズスピード センタートレイ 

Special thanks 堀川一鈑金

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Kyoei Japan (プリウス専門店) / Kyoei Auto Service 

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